過去ログ - さやか「あたしが僕で僕があたしで」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/11(土) 23:34:00.92 ID:flz/a+mq0
病院からとはいえ、さやかの家に通じる道は大体分かっていた。
僕の家のある方向とほとんど変わらないし、昔何度も言ったことがあるからだ。
右腕に鞄を持ち、一歩一歩アスファルトを踏みしめ、左手に目を落としながら歩を進める。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/11(土) 23:41:57.57 ID:flz/a+mq0
さやかの家に着くと、僕はいつもの癖でインターホンを押して待っていた。
出てきたさやかのおばさんからは、何やってんのと軽く叱られた。
昔来た時と変わらない、懐かしい家。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/11(土) 23:57:10.15 ID:flz/a+mq0
あまり箪笥の中を探ることはしたくなかったが、部屋着がどこにあるのか分からなかったので、とにかく目星を付けてひたすら開けていった。
さやか母「随分時間掛かったわね」
さやか「あはは、そうですかね」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:05:31.85 ID:Dgfk4HX70
格闘すること10分。
部屋に戻り下着を探すのに3分。
どうやって外せばいいのか分からなかったブラジャーを脱ぐのに7分。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:15:36.04 ID:Dgfk4HX70
僕は携帯電話を持ってない。
持っていたけど、病院内で使う機会もないから入院中は解約しているのだ。
したがって、今さやかに連絡する手段はない。
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:27:58.31 ID:Dgfk4HX70
*美樹さやか*
ご飯を食べてからも、あたしはずっと考えていた。
結局、あたしは恭介のことを何にも分かってなかった。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:37:12.58 ID:Dgfk4HX70
次の日、恭介があたしの部屋に来たのは9時くらいだった。
昨日と全く同じ服装、つまりは制服姿で現れた。
さやか「こんにちは」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:43:56.30 ID:Dgfk4HX70
恭介「もうお嫁に行けない……」
恭介の体は、思っていたより自分一人では何もできない状態にあるらしかった。
人によっては全然そんなことはない、むしろ軽いなんて言う人もいるだろうけど、あたしにとっては違う。
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 00:53:39.64 ID:Dgfk4HX70
さやか「それより苦労したのは……いや、ごめん、なんでもない」
恭介「ブラジャーでしょ?」
さやか「ゲッ!なんで分かったの!?」
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/12(日) 00:56:10.58 ID:0hM/6Bg4o
なんて素晴らしいスレを見つけてしまったんだ俺は…
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/12(日) 01:02:06.96 ID:Dgfk4HX70
恭介「ほんとに?バイオリンの神様に誓えるんでしょうね?」
さやか「誓えるよ!」
恭介「……ほんとに?」
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