過去ログ - 魔法使い「勇者がどうして『雷』を使えるか、知ってる?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/05/22(水) 21:47:42.66 ID:BNiqwZWko
まってたぜー
25
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:17:32.06 ID:4RdAMvYao
こんばんは、投下開始します
26
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:18:28.88 ID:4RdAMvYao
――――――いつにもまして明確な殺気で、急いたように襲いかかってくる魔物を蹴散らし、進む。
魔王直属のモンスターと言えども、四人にはまるで問題にもならなかった。
無数に仕掛けられた罠を次々と看破し、突破し、それでも掛かってしまえば打破していく。
進むうちに、モンスターと出くわさなくなっていった。
もはや城内には魔王と、勇者の一行しかいなくなってしまったかのように。
以下略
27
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:20:09.70 ID:4RdAMvYao
少し進むと、広い一本道の廊下についた。
ねじれた悪趣味な柱が両側に立ち並び、その遥か向こうに、ひときわ大きく荘厳な扉が見えた。
扉までは真紅の絨毯が敷かれ、壁面に据え付けられた奇妙なほど明るい照明器具は、昼間のように、
一切の影をつくらぬように明々と照らしていた。
その気になれば、天井の彫刻の一つ一つまで数え上げられてしまいそうだ。
以下略
28
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:20:54.97 ID:4RdAMvYao
勇者「魔王の側近か?」
魔界騎士は、答えない。
鋭い殺気は身に纏っているが、名乗った後もローブを脱ぐ様子が無い。
警戒したまま様子を窺っていると、やがて、魔界騎士が口火を切った。
以下略
29
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:21:40.65 ID:4RdAMvYao
魔界騎士は、人界の戦場でもよく見かける、盾を前面に構えた正統の姿を取った。
後ろに引いた剣を中段に構え、単純な胴薙ぎの動作。
構えを見るだけで、戦士は直感する。
この敵は……『強い』と。
以下略
30
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:22:39.23 ID:4RdAMvYao
回復を終えると、戦士はすぐに、再び前に出た。
その間も魔界騎士は動かず、攻撃の予備動作さえも行わなかった。
僧侶「……『盾に、祝福を』」
以下略
31
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:23:12.03 ID:4RdAMvYao
戦士「な、に……!?」
それによって体勢を崩してしまい、後ろへよろけた姿になる。
硬い、などという次元では無く――――歴戦の戦士をして、『不可能』という言葉さえ脳裏を過ぎったほどだ。
よたつく動きの最中、魔界騎士が引き戻した剣を振りかぶるのが見える。
以下略
32
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:24:20.58 ID:4RdAMvYao
杖先に生まれた魔力の文字が、魔界騎士へと張り付き、浸透していく。
一文字一文字が魔力を封印する意味を持ち、その身に受ければ『呪文』を奪われる。
人ならぬ魔族に効くかは賭けだったが、それには勝てたようだ。
魔界騎士「ほう。初めて受ける呪文だ」
以下略
33
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:25:03.65 ID:4RdAMvYao
魔法使いが思ったのは、それだ。
鉄壁、神速、そして、苛立ちすら感じる程の――――桁を外れた、圧倒的な破壊力。
呪文ですらない剣技の一撃で、僧侶も戦士も戦闘不能に追い込まれ、残った魔法使いもそれに近い。
たったの一撃で……壊滅させられてしまった。
以下略
34
:
◆1UOAiS.xYWtC
[saga]
2013/05/23(木) 00:25:59.36 ID:4RdAMvYao
魔界騎士「我が眷属は、魔界では……『決着の種族』と呼ばれていた、ようだ」
魔法使い「……決着?」
魔界騎士「俺達に寿命は無い。病も無い。……戦い、倒される事でしか俺達は死ねん」
以下略
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