過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:21:51.64 ID:raX+wY0oo
真奥「んじゃちーちゃん、またバイトでな」

千穂「はいっ」

お辞儀をしてから、千穂ちゃんが警官であるという父の元へ駆けていく。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:22:19.83 ID:raX+wY0oo
真奥「……まあ、なんだ。秘密にしといてくれると助かる」

私とのコミュニケーションを諦めた貞夫が、そう締めくくる。
すでに彼の身体は人間のそれに戻っており、全てが夢だったと思いたくなる。

以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:22:49.71 ID:raX+wY0oo
梨香「それだけ食欲があるなら、もうなんの心配もいらなそうね」

恵美「本当にありがとう、梨香」

あの後、梨香に言われるがままに病院に行き、詳しい診察を受け、
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:23:16.76 ID:raX+wY0oo
言われて気がついた。
私は話したかったんだ。
もう一人で溜め込んで辛い思いをするのは嫌なんだ。
自分が戦闘以外では何もできない人間だと、この数日で嫌というほど思い知らされたから。

以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:23:45.73 ID:raX+wY0oo
梨香「貞夫?」

恵美「さっき一緒にいた人。梨香に話した、……好きになった人」

恵美「会ってからほんの三日しか経ってないけど、それでもとても好きで」
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:24:14.42 ID:raX+wY0oo
梨香「いくつか確認させてくれる? 言える範囲でいいから」

恵美「……うん」

梨香「その悪いことした奴ってのは間違いなく貞夫さんなんだよね? 勘違いじゃなく?」
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:24:45.92 ID:raX+wY0oo
梨香「うん、もうアレだね」

恵美「何?」

梨香「直接聞こうよ。何であのとき悪いことをしたのって。何で今はしていないのって」
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:25:13.71 ID:raX+wY0oo
真奥「わざわざ来てもらって悪いな。どうぞ上がって」

恵美「ええ」

翌日、私は再びヴィラ・ローザ笹塚の201号室……貞夫の部屋を訪れていた。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:25:39.87 ID:raX+wY0oo
恵美「……まず、昨日は助けてくれてありがとう」

真奥「いや、気にしないでくれ。ありゃ俺にも原因があるようなもんだし」

こちらの正体は明かさない。敵対した勇者ではなく
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:26:07.76 ID:raX+wY0oo
恵美「……それが、分からないの」

怒るな。焦るな。ただ聞け。私が想った真奥貞夫を信じろ。

恵美「どうしてあなたは元の世界で、そんなひどいことをしてきたの」
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:26:34.89 ID:raX+wY0oo
真奥「エンテ・イスラで人間を駆逐したのは、そうだな……」

真奥「嫌な例えかもしれんが、お前ら人間は家を建てるとき、その土地に有る蟻の巣に配慮するか?」

真奥「多分そんな感覚が近いんじゃねえかな」
以下略



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