1: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:34:58.22 ID:syUJYszq0
オリジナルSSです。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:36:26.89 ID:syUJYszq0
第一章 咲坂悠一
彼は、咲坂悠一と名乗った。
3: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:39:00.61 ID:syUJYszq0
「順を追って話そうか」
彼はこの部屋のシステムについて語りはじめた。
ぼくには、とてもではないが信じられないことばかりだった。
4: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:41:23.33 ID:syUJYszq0
「とりあえず、君が担当するべき人間のリストが作成されている」
彼はどこから取り出したかも分からない、一枚の紙をくれた。
佐倉徹。七瀬翔。咲坂未来。綴真也。北条千夏。結城久。
5: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:42:23.79 ID:syUJYszq0
「では、そろそろはじめるとしようか」
その声と共に、鈍い音を立てて扉が部屋の内側に向かって開かれた。
扉の先はただ白い空間が広がっているだけであった。
6: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:43:59.17 ID:syUJYszq0
第二章 綴真也
ぼくは駅のホームに立っていた。
7: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:46:46.03 ID:syUJYszq0
「―――――その人の人生を、幸せにすればいい」
咲坂悠一はそう言っていた。全て思い出した。あの部屋のことも。
ぼくは携帯を操作して、綴真也という人物に関する情報を集めた。
8: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:48:22.37 ID:syUJYszq0
二十分ほど電車に揺られた先の駅では、誰もが忙しなく行き交っていた。
駅に設置されている地図を見ながら、ぼくは四番出口を探した。
そこを上がると、目の前には、大きな大学の校舎が見えていた。
9: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:51:24.89 ID:syUJYszq0
「咲坂悠一、だって?」
そう言えば、そうだ。彼女の名字は咲坂。そうある名字じゃない。
咲坂悠一の外見から判断するならば、彼女は彼の妹だろう。
10: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:54:14.81 ID:syUJYszq0
すぐに、ぼくは携帯の送信履歴から彼らの呼称を手繰り寄せた。
そして、同時に考えた。咲坂悠一は自殺したと彼女は断言した。
それなのに結城久という人物は俺が殺したと述べている。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 14:54:25.31 ID:FTxS2j540
なに、この面白そうな話
激しく期待
12: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:55:31.28 ID:syUJYszq0
目眩がした。
咲坂悠一という存在が、ぼくを苦しめる。
死体が歩くというような感覚は、この事だろうか。
13: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 15:00:59.40 ID:syUJYszq0
本日はここまでです。
少しずつ更新していこうと思います。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 16:25:20.36 ID:vql6KWeho
面白そう
期待
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 16:39:57.73 ID:0/ZcjztvO
ここまで一気に読んでしまった
話も引きも上手いし超期待している
16:死神 東[!red_res]
2013/06/14(金) 19:24:46.81 ID:2ILHeBsf0
自殺ついでに頼みがある 16^16^16 (16^16^16回)10回 377,000Lp
この辺りのホームページの主 常に無限大の攻撃翌力 を攻撃し、3日間位 氷細胞量物を
何か禁止してくれ 何か1枚 遊戯王カードを封印できれば それで良い
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/14(金) 20:04:50.08 ID:cELvZJH10
ワクワクするなぁ…7人の、人生をどう描いていくのか、それをどう成り代わるのか…
18: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/15(土) 21:44:50.90 ID:fWp4BBAy0
修正です。
>>12
19: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/15(土) 21:46:19.69 ID:fWp4BBAy0
「とりあえず、今日は解散にしよう」
本当であれば今からでも悪くはなかったのだが、情報が足りない。
彼女の言葉も真実であろうけれど、側面的だと思った。
20: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/15(土) 21:47:39.90 ID:fWp4BBAy0
電源を入れて起動するまでの間に、ぼくは冷凍庫の中身を確認した。
咲坂悠一は言っていた。亡くなる十日前に成り代わる、と。
つまるところ、ぼくの寿命は二時間後には九日になる。
21: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/15(土) 21:50:21.94 ID:fWp4BBAy0
そこに書かれていたのは日記のようだった。
これは咲坂悠一の自殺とこの事件を結びつける手掛かりになるかもしれない。
画面をスクロールしているうちに、ぼくは彼女の言葉を思い出した。
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