過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
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2013/07/06(土) 19:37:31.63 ID:6QX93pwdo
アラス・ラムス「んしょ、しょ」
そんな私達をよそに、アラス・ラムスは覚束ない足取りで立ち上がった。
どうやらもう立てる年齢のようだ。
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2013/07/06(土) 19:37:58.31 ID:6QX93pwdo
アラス・ラムス「まま」
それは子供のよくやる、ただの単語の繰り返しではなかった。
アラス・ラムスはその言葉と共に、人差し指を向けていた。
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2013/07/06(土) 19:38:25.71 ID:6QX93pwdo
恵美「で……どうするのよ、これから」
真奥「どうするのったって、どうすりゃいいんだ」
その視線は、私の腕の中のアラス・ラムスに向いている。
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2013/07/06(土) 19:38:52.55 ID:6QX93pwdo
結局、今決めなければいけない現実的な問題は、この子の世話を当面どうするかということだった。
一人暮らしで仕事のある私には難しく、六畳一間に男三人の魔王城も赤ん坊の養育環境としては望ましくない。
家族と暮らす千穂ちゃんの家に預けるのは、危険に巻き込む可能性も含めて論外だ。
鈴乃「私は別に仕事があるわけでもないし、引き受けても構わないぞ。これでも大勢の子供の面倒を見た経験はある」
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2013/07/06(土) 19:39:24.24 ID:6QX93pwdo
やはり仕事は休むべきだった、そう思った。
アラス・ラムスが現れた翌日のこと、色々と思い悩みながら仕事をしていたら梨香に目をつけられ、
口を滑らせて"まま"になったことを漏らしてしまったのだ。
無論エンテ・イスラのことは伏せて、貞夫の知り合いの子供にそう呼ばれている、ということで誤魔化したが。
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2013/07/06(土) 19:39:51.73 ID:6QX93pwdo
買い物を済ませ、一緒におむつなど最低限必要そうなものを買ってから
再び魔王城に戻ったときのアラス・ラムスの喜びようときたらなかった。
その顔を見たときには、もう私はすっかり母親気分になっていたのだ。
恵美「私、明日は会社休むわ。有給……は正直厳しいけど、何とかねじこんで」
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2013/07/06(土) 19:40:19.70 ID:6QX93pwdo
一つため息をついてから貞夫が言った。
真奥「……恵美、やっぱお前は普通に帰って普通に会社行け」
真奥「魔王城で保護すると言った以上、こいつについては俺らで責任持つ。芦屋、いいな」
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2013/07/06(土) 19:40:47.50 ID:6QX93pwdo
仕事も終わり魔王城へ急ぐと、そこには昨日の面子全員と、
顔を輝かせて私を待ち受けていてくれたアラス・ラムスの姿があった。
貞夫と芦屋、それに隣室のベルの顔に少々疲れが見える。
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2013/07/06(土) 19:41:26.29 ID:6QX93pwdo
恵美「……愚問だと思うけど、漆原は何か手伝いとかしたの?」
そういえば奴の姿とパソコンがないな、と思いながら聞くと、全員が無表情で押し入れに視線を向ける。
耳をすましてみれば、押入れからは人の気配とパソコンのキーボードを叩く音がした。
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2013/07/06(土) 19:41:56.02 ID:6QX93pwdo
千穂「偶然にしても、集まりましたね」
梨香は親子で楽しんでこいとでも言いたかったのかもしれないが、せっかく枚数があるのだ。
漆原除く全員で遊びに行ってみてもいいのだが……
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2013/07/06(土) 19:42:22.43 ID:6QX93pwdo
そのことと、もう一つ気になることのせいで頼りない返答になる。
恵美「私は、勿論いいんだけど……」
漆原「佐々木千穂はそれでいうわああっ!」
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