過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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2013/09/26(木) 19:35:47.72 ID:TcbpP0uzo
額を抑えて考え込んでいると、不意に物音が聞こえて顔をあげた。
てっきりもうみんな帰ったのかと思っていたら、後輩がまだ帰っていなかったらしい。
「帰らないの?」と俺は訊ねてみた。
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2013/09/26(木) 19:36:14.05 ID:TcbpP0uzo
「ああ、いや、やっぱりいい」
俺がそう言ったとき、後輩の表情は目に見えて変わった。
さっきまでの、どこか怯えたような表情から、驚いて声も出せないというようなものに。
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2013/09/26(木) 19:36:40.00 ID:TcbpP0uzo
「……あ、そう?」
結局でてきたのはそんな間抜けな反応だけで、
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2013/09/26(木) 19:37:07.08 ID:TcbpP0uzo
「あの、よく分からないけど、今俺、傷ついていいところだよね?」
「はい。でも、せんぱいは傷つきませんよね?」
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2013/09/26(木) 19:37:50.55 ID:TcbpP0uzo
思わず溜め息が出た。「すみません」と後輩が謝る。謝るくらいなら最初から言うな。
「何を考えているのか分からなくて、ずっと、怖かったんです。せんぱいのこと」
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2013/09/26(木) 19:38:29.85 ID:TcbpP0uzo
「何を考えてるか分からない人だと思ってたんです。たぶん何も考えてないんだろうなって。
ときどき友達と一緒に騒いでるところを見かけると、本当にそんなふうに見えたんです」
「きっと本当に何も考えてなかったんだよ」
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2013/09/26(木) 19:39:33.21 ID:TcbpP0uzo
「想像力の欠如だな」
「……」
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2013/09/26(木) 19:40:16.57 ID:TcbpP0uzo
「いいよべつに。きみが悪いんじゃないよ。ただそういうふうに出来てるんだ」
「そうじゃなくて、無神経なことを、言ったかなって」
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2013/09/26(木) 19:41:11.99 ID:TcbpP0uzo
「書いてくれませんか」と、長い沈黙の後、後輩は言った。
「なぜ?」と俺は訊ねた。
もう書くことなんてできそうにない。俺は気遣う余裕を失うほどに混乱していたし、疲れていた。
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2013/09/26(木) 19:42:16.19 ID:TcbpP0uzo
「……いや、違う」
俺は拳を作って自分の額を軽く小突いた。それから溜め息をついた。
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