過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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2013/08/25(日) 09:04:13.89 ID:AUZfZR0D0
乙
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2013/08/25(日) 16:23:16.35 ID:xe0Bkj3eo
◇
次に部室に現れたのは編入生だった。
入部届を職員室に提出してきたから遅れたのだと言う。
以下略
92
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2013/08/25(日) 16:24:21.67 ID:xe0Bkj3eo
物語の中では、悲惨な虐待と監禁の末にひとりの女の子が死につつあった。
体調のせいか、あるいは訳に変な部分があるせいか、いまいち小説に没入できない。
現実は柔らかな風が吹き込む夕方の文芸部室で、俺は空想とのギャップに目が眩むような思いがした。
以下略
93
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2013/08/25(日) 16:25:15.92 ID:xe0Bkj3eo
「あの、わたし、あなたにどこかで会ったことありますか?」
「……」
以下略
94
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2013/08/25(日) 16:25:54.51 ID:xe0Bkj3eo
いずれにしろ、俺に心当たりがない以上は、あちらから何か言われないかぎり分かりようがなかった。
彼女との話はそのまま途切れてしまった。
それから、十分も経たずにシィタ派が現れた。
以下略
95
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2013/08/25(日) 16:27:25.51 ID:xe0Bkj3eo
「窓、閉めていいですか?」
肌寒さに堪えかねて、俺は全員にそう訊ねた。特に異論のある人はいないらしい。
窓辺に立つと、また少しの間咳が止まらなくなった。本格的にひどくなってきた。
以下略
96
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2013/08/25(日) 16:29:16.32 ID:xe0Bkj3eo
部室を出たときには四時二十分を過ぎていた。
後輩はたぶん部活を休むのだろう。たいして珍しいことでもない。
どちらかというと気になるのは、編入生の視線の方だった。
以下略
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2013/08/25(日) 16:30:34.63 ID:xe0Bkj3eo
◇
家に帰ってからすぐに自室のベッドに横になって眠った。
結構深い眠りだったけれど、目が覚めたときに時計を見ると、帰ってきてから二十分と経っていなかった。
以下略
98
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2013/08/25(日) 16:31:42.90 ID:xe0Bkj3eo
◇
昔から、文章を書くのは嫌いだった。作文や感想文なんて大の苦手だった。
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99
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2013/08/25(日) 16:32:30.99 ID:xe0Bkj3eo
そうした文章を書くときに俺が目指したのは、ただ「前に書いたよりもマシなものを」ということだけだ。
何がどうなっていれば「前のものよりマシ」だと言えるのか、それは自分でもよく分からなかった。
苦痛な作業だった。得るものは何もないし、書けば書くほど自信を失っていく。
以下略
100
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2013/08/25(日) 16:33:36.79 ID:xe0Bkj3eo
◇
目が覚めたときには夜中の十時過ぎで、体調はいくらかマシになっていた。
まだ軽く咳が出たが、夕方頃よりはだいぶマシだった
以下略
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