過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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175:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 07:20:19.37 ID:dpPWLj7X0
まだ上条が美琴をビリビリと呼んでいた頃、美琴は上条を倒すための方法を割と真剣に考えていた。
能力と名のつくものであれば何でも防ぎきってしまう右手を如何にして攻略するか。
考えに考えを重ねた結果、右手一本では対処しきれない多面攻撃が有効ではないかとの結論が出た。

その後、妹たちの事件を経て美琴と上条の関係は改善し
以下略



176:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 07:39:04.59 ID:dpPWLj7X0
(……しかし、お姉様の能力って本当、応用が利きますわねぇ)

代名詞である超電磁砲の印象ばかりが強かっただけに
今回の美琴の戦い方に黒子は新鮮な驚きを覚えていた。
傘を用いた範囲攻撃は、銃火器持ちの部隊を相手に予想以上の戦果をもたらしている。
以下略



177:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/03(火) 07:41:39.92 ID:TyUHEeTpo
おお、再開してる。しかし今はじっくり読めぬ…


178:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 07:46:05.64 ID:dpPWLj7X0
「――お姉様!」

「わかってる!」

黒子が差し出した手の上に美琴が素早く手を重ねた。
以下略



179:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/03(火) 07:50:01.42 ID:dpPWLj7X0
(まだ相手はこっちに気づいてない。先手必勝!)

頬を叩く風を感じながら目を閉じ、演算に全神経を集中。
周囲に点在していた傘を磁場構築によって力の限りに引き寄せ、地上を走行している戦車の進路に配置。
全身を隈なく発電させ、膨大な生体電流を手のひらに集める。
以下略



180:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 07:54:07.39 ID:dpPWLj7X0
自然落下する美琴の首を両腕で抱きすくめるようにして、後を追ってきていた黒子が空間跳躍。
転移を終えた後、ほんの2秒前まで自分がいた場所を火線が通過するのを目の当たりにし――

「……え、あ、あは、あはははは。ちょっと色々覚悟したわ。サンキューね、黒子」

以下略



181:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 07:59:40.51 ID:dpPWLj7X0
「……高性能レーダーのおまけつきか。これじゃあうかつに近づけないわね」

「お姉様の電撃も、あまり効果は見込めないようですわね。落雷防止のために特殊な加工がなされているのやも」

「残ってた傘も軒並落とされちゃったし、どうしたもんかしら」
以下略



182:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 08:02:50.75 ID:dpPWLj7X0
(あれって多分、車両に分類されるのよね。操縦席とかエンジンとかどうなってるのかしら)

戦車の構造について詳細に知っていたらもっと様々な対応策を考えついたかもしれないが
あいにく自分も黒子もミリオタではない。
とはいえ、台座やレーダーなどを動かすために発電機を積んでいるのは間違いない。
以下略



183:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 08:18:31.42 ID:dpPWLj7X0
「そのお顔からすると、それなりにリスクがおありなのですか?」

「そこはまぁ、私の頑張り次第――――い、いや、きっと大丈夫だって!」

「きっとでは困りますの! お姉様の身にもしものことがあったら、黒子は……黒子は……」
以下略



184:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 08:21:34.45 ID:dpPWLj7X0
黒子に護身術の心得があるのは承知しているが、後輩をたった一人で出向かせるわけにはいかなかった。
最悪そうするなら一緒についていきたいが、口惜しいことに自分がついていくメリットはほとんどない。
火気厳禁であろうコクピット内で電撃を放つとどうなるのか、それを試してみる勇気はなかった。
外装の耐電が完璧であっても、中までそうとは限らないのだ。

以下略



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