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2013/09/11(水) 00:52:51.33 ID:qgOebLqx0
P「子供っていいなぁ……」
自分が知らぬ間に失っていた、前向きな力を感じる。
恐れも、遠慮も、損得も、限界すらも……何も考えずに進んでいける力。
そんな、自分に無いものをくれる二人が大好きだった。
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2013/09/11(水) 00:53:46.70 ID:qgOebLqx0
亜美「あ、はるるんおはよー!」
真美「おはおはー!あれ?はるるんどうしたの?」
やけに歯切れの悪い春香を怪訝に思ったのか、真美がそんな質問をする。
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2013/09/11(水) 00:54:32.67 ID:qgOebLqx0
P「そうだ、春香。そろそろレッスンなんだけど、この二人の面倒見るの頼めるか?」
この双子の付き添いをして貰うように頼む。
春香はあっさりと頷いて。
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2013/09/11(水) 00:55:06.62 ID:qgOebLqx0
P「これは……」
春香「クッキーです。お仕事の合間に食べれたらいいかなーって思って、作ってきちゃいました」
『えへへ』と、少しはにかみながら笑う春香。
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2013/09/11(水) 00:56:03.17 ID:qgOebLqx0
P「ふぅ……」
嵐のような騒動が落ち着いて、一つ溜息を吐く。
P「全く、手の掛かる……」
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2013/09/11(水) 01:02:20.40 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「さて……」
お馴染みとなった無意識空間で目を覚ます。
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2013/09/11(水) 01:03:25.64 ID:qgOebLqx0
P「……これは誤差の範囲ってところだろうな」
重要なのは『こちらで観測した人物と接触する』という事だ。
それ以外は気に留めなくてもいいだろう。
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2013/09/11(水) 01:04:59.81 ID:qgOebLqx0
P「何しろ、俺はいいとこ取りできてる訳だしな」
仮に、ここに居る俺を基準に『俺』と『彼』に分けて考えたとしよう。
『彼』は一人で仕事をするのが好きで、人との関わりが嫌いな自分なのだろう。
だから、いざ誰かと会話をしなければならない状況になった時には『俺』にバトンタッチするのだ。
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2013/09/11(水) 01:05:28.12 ID:qgOebLqx0
P「……そろそろか」
そう呟いた途端、落ちてきた雫が水面を波立てる。
揺れは次第に大きくなり、ぼやけた立像が浮かび上がった。
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2013/09/11(水) 01:06:14.49 ID:qgOebLqx0
【昼、テレビ局・楽屋】
光に塗り潰されていた意識が戻る。
左手には、重みのあるビニールの感触。
右手はドアノブを回そうとしているところだった。
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2013/09/11(水) 01:07:25.68 ID:qgOebLqx0
P(でも、俺も落ち着くんだよな……)
ここ最近、皆と会う時間は本当に少なくなってきている。
それは皆が売れているという証拠なのだし、嬉しくはあるのだが。
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