24: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 20:39:08.49 ID:ZqZKzP3U0
見知らぬ路地を抜け、サクラは一戸建てへと吸い込まれていった。
どのタイミングでも、顔さえ確認できればそれでいい。
それまでずっと張り込むつもりでいたが、その時はあっさりと訪れた。
25: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 20:40:14.76 ID:ZqZKzP3U0
しばらくして目を覚ますと、辺りは暗くサクラの家には明かりが灯っていた。誰も俺が倒れていることに気がつかなかったらしい。
頭痛が収まらない頭を抱えて、何とか体を起こし地面に座り込んだ。
ゆっくりと記憶を辿っている内に、ふと疑問に思った。
26: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 20:50:44.74 ID:ZqZKzP3U0
しかし、命を絶たない限り、眠りは永遠ではない。
短い睡眠を何度も繰り返している内に、目覚ましが終わりの来ない日々の始まりを告げた。
朦朧とする意識の中、俺は寝台の上で身を起こす。
27: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 20:57:36.44 ID:ZqZKzP3U0
なんと言って招き入れたのか、思い出せない。
気がつくと俺は、彼女にお茶まで出していた。
無言のまま正座をするサクラの顔は暗く、黙りこんでいる。
28: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 21:02:03.42 ID:ZqZKzP3U0
俺の意識は途絶えてなどいなかった。
ただ、正気は失っていたと思う。
急にニヤニヤ笑い出す俺をサクラはどう感じているのだろう。
29: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 21:04:47.81 ID:ZqZKzP3U0
「ちょっと静かにしててくれると助かるんだけど」
そう呟いてみたが、サクラには聞こえていないようだ。
仕方がないので、頭の脇に立ち右手だけで骨をゴリゴリと削るように切っていく。
30: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 21:08:37.96 ID:ZqZKzP3U0
意識を取り戻した時、俺は壁に背を預け天井を見上げていた。
何気なく床についた右手が水っぽい音をたてたのに驚き、目線を下へとずらす。
サクラは俺のすぐ隣で絶命していた。
31: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 21:11:21.86 ID:ZqZKzP3U0
それほど経たない内に、第七班には欠員の補充があった。
根に所属する肌の白い少年が、暗く沈みこむナルト達に作り笑いを向けている。
サクラは一体どこへ消えてしまったのだろう。
32: ◆aTPuZgTcsQ
2013/10/14(月) 21:22:04.73 ID:82Eg99hl0
グロは初めて挑戦してみたのですがいかがだったでしょうか。ピクシブにもあげているので、見かけたらよろしくお願いします。
前にssVIPにあげた
三代目「ナルトはお前に任せる」
も読んでいただけたら嬉しいです。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/14(月) 22:11:42.51 ID:Pu8gN3pAO
おつ
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/15(火) 11:19:07.64 ID:vvHJ7okDo
>>32
さすがにサクラがかわいそうだ
レス毎に小さめに区切ると
それが自動的にどこまで読んだかの栞の役目も果たす
35Res/45.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。