過去ログ - 男「急いで後輩を催眠教調しなくては……」
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1: ◆lyFhWNYx14sf[saga]
2013/12/19(木) 12:07:52.32 ID:zNUvlfvLo
まぁ続き物ということで→後輩「催眠耳かき?」


12/20 朝


やけに冷えるなと思い窓の外を見ると、なんと雪が降っている。
まだ秋だ、まだ秋だとごまかしていたが、これはもう完全に冬だ。

眠たい目を擦りながらのそのそと布団からはい出て、制服に着替える。
どうしてこんな日にもスカートを着なければならないのだろう。

一度だけ、スカートの下にジャージをはいたことがあるが、

『なんだそのふざけた服装は』

と先輩に怒られてしまった。
彼に服装について言われたのは、後にも先にもそれきりだ。
黒いタイツもはいてみたりしたのだが、特に反応はなかった。
……あまり気にかけられていないのかなぁ。

「あっいけない、いつもの電車に遅れちゃう」

パジャマ代わりのだぼだぼスウェットを脱ぐ。
中から顔を出したのは、新品のピンクのショーツ。
昨日、先輩にプレゼントされたものだ。


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:08:35.54 ID:zNUvlfvLo
か、形はどうあれプレゼントだ。
私はふわふわと浮かれてしまい、風呂上がりに早速そのショーツをはいた。

……先輩にいじくりまわされたからか、昨日はやけに身体が熱っぽかった。
ショーツの感触が彼の手のそれのように感じてしまい、
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:09:12.21 ID:zNUvlfvLo

12/19 夜(冒頭の前日)


俺はテーブルの上にタッパーを置き、その前にあぐらをかきながら考えていた。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:09:38.67 ID:zNUvlfvLo
まぁ、その代わりに、駅で別れる前にいくつか催眠を仕込んでおいた。

『夜になると、身体が熱くて熱くてたまらない』

『気持ちいいことが大好きだから、自分で弄って、気持ちよくなってしまう』
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:10:39.14 ID:zNUvlfvLo
12/20 朝


最寄り駅を出て、学校へ向かう。
彼女に選んでもらった、赤とオレンジ模様のマフラーのおかげで、
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:11:06.63 ID:zNUvlfvLo
……言葉を交わしながら、素早く彼女を観察する。

いつもより顔が赤いのと、
化粧で上手く隠してはいるが、目の下にうっすらとクマがあるのが見て取れる。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:11:34.67 ID:zNUvlfvLo
「……あの、先輩。どうかしたんですか」

「うぉっと。いや、可愛い後輩に無理はしてほしくないなと思っていたんだ」

「ふぇっ、か、可愛いだなんて……もう、からかわないでください」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/19(木) 12:11:58.99 ID:oroq6SAO0
待ってました!!!!!!!


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:12:01.05 ID:zNUvlfvLo
催眠は、一度暗示をかければ解くまで効果が永久に続く、というものではない。
時間が経つにつれ暗示は薄れ、しまいには解けてしまう。

だから、何度も重ねがけをすることが必要なのだ。
勉強や運動と同じだ。反復によって身体に刻み込む。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:12:45.96 ID:zNUvlfvLo
テストを終え、部室に急ぐ。部室の状態を確認しなければならない。
もし誰かがいたのなら計画を変更しなければならないし、そうでなくてもいろいろ準備もある。

「よし。誰もいないな」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:13:15.57 ID:zNUvlfvLo
「すいません、HRの連絡が長引いちゃって」

「あぁ、別にいいよ。どうせまったりするためにいるんだし」

「いえ、今回は私が先に着いて、部屋を暖かくしておこうと思ったんですけど……
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:13:47.90 ID:zNUvlfvLo

「もうちょっと自覚した方がいいぞ、お前。
 狙ってる奴もけっこういるみたいだし」

「え……、は、はっ! 狙われてるんですか私っ! 大変だぁ……あっ先輩は窓から離れて!」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:14:14.51 ID:zNUvlfvLo
楽な姿勢とは言ったが、スカートではあぐらはかけないようだ。俗に言う女の子座りだな。
彼女の足は、とても魅力的だ。昨今の女子が良しとする(らしい)、
痩せた、骨と皮だけのようなものではない。もちろん、無駄な脂肪がついているわけでもない。
筋肉がつくる、健康的で緩やかなカーブ。素晴らしい。完璧だ。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:14:45.68 ID:zNUvlfvLo
「おーけい。じゃあ昨日と同じように、まずは深呼吸からだな。
 疲れてるだろうし、目をつぶって、難しいことを考えないようにしよう」

「はぁ〜い……」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:15:12.39 ID:zNUvlfvLo
「あなたは今、気持ちのいい海の中にいます……
 海の中はとても美しい。きれいな魚たちが楽しそうに泳いでいる……」

彼女のまぶたが、ピクッピクッと揺れている。眼球運動をしているのだ。
彼女には、熱帯魚の群れが泳ぐ姿が見えているのだろう。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:15:39.60 ID:zNUvlfvLo
催眠は、緊張と弛緩を繰り返すことで強化される。
誘導と、覚醒。海の底に沈んだ彼女を、水面へ引き上げる。

「気持ちよくて幸せだけど、一度帰ってこようか。
 俺が5つ数えると、目が覚めるよ。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:16:06.44 ID:zNUvlfvLo
「おかえり。気持ち良かったね。疲れはとれたかな」

「はい、とってもふわふわで、気持ち良かったです!」

意識もはっきりしているし、身体に力もしっかりと入るようだ。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:16:34.51 ID:zNUvlfvLo
「あ、あのぉ……せんぱいぃ……」

「大丈夫。好きなだけやってあげるよ」

「あはぁ……えへへ…………」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:17:04.16 ID:zNUvlfvLo
「ふぃ、ふぅ…………」

その目が少しずつ閉じてきたが、言い付けを守って、
あとちょっとのところでぷるぷるとこらえている。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:17:31.18 ID:zNUvlfvLo
それから、五回ほど引き上げて、光を見せながら落とすことを繰り返し、その後眠らせた。

眠らせる前にテストをしてみたが、どうやら条件づけはうまくいったようだ。
後輩は、青い光を見せただけでトランス状態に入るようになった。
これで、ほぼいつでもどこでも暗示をかけることができる。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 12:18:02.21 ID:zNUvlfvLo
「何やってんだ」

「っなんでもありませぇん! あ、私お腹すいちゃいましたぁ! 駅前で何か食べましょう!」

ばばっと立ち上がり、彼女もすぐに帰り支度を済ませた。
以下略



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