過去ログ - 真姫「とある夏の日の思い出」
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20: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:52:21.69 ID:BnZpgpRg0
「私はね、普通に学校に行こうとしてただけなのよ」

その懐かしむような語り口はいつもの飄々とした様子と少し違っていた。

「そしたらボール遊びをしてる小学生がいてね、楽しそうだなーなんて思いながらその近くを通り過ぎようとしたの」
以下略



21: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:52:54.11 ID:BnZpgpRg0

「それで私は気付いたら倒れてた。ボールを取りに行った男の子が少し遠くで転んで泣いてた」

その辺の記憶が曖昧なのよねー、なんておどけて付け足した彼女は痛々しかった。

以下略



22: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:53:20.78 ID:BnZpgpRg0
「ちょ、泣かないでよー」

この時の弱い私は、彼女が抱いたであろう様々な感情に耐えきれなかった。

堰が切れたように溢れた涙を止める方法を私は知らなかった。
以下略



23: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:55:26.59 ID:BnZpgpRg0



「車には気をつけなさいよ」

以下略



24: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:56:39.92 ID:BnZpgpRg0




「じゃあわたしがあんたのぶんまでせをのばしてあげる」
以下略



25: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:57:08.57 ID:BnZpgpRg0
「じゃあリハビリ行ってくるわ」

以前よりもスムーズに立ち上がれるようになった彼女には、もう私が手を貸す必要がない。

「いってらっしゃい」
以下略



26: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:57:50.32 ID:BnZpgpRg0




「ねぇ、そのけがはいつなおるの?」
以下略



27: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:59:09.11 ID:BnZpgpRg0
それに気付かなかった私はいつも通り彼女の話を聞いた。

いろんなことを話してもらった。

中学校であったこと。
以下略



28: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:59:41.36 ID:BnZpgpRg0




「なにこれ……」
以下略



29: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 22:03:10.93 ID:BnZpgpRg0
「いみわかんない……」

そんなやり場のない感情はほとんど気にならなかった。


以下略



30: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 22:03:36.78 ID:BnZpgpRg0



私はあの時とは違う自分になるためにたくさん勉強をした。

以下略



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