過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:28:10.93 ID:54l9mAuh0

「というか、そもそもどういう経緯で二人は飲み友になったの?」
「いや、そんな大袈裟な。数少ない対等な仕事の同僚ですし、飲みに行くくらいは自然じゃないですか」
「……そう言われればそうかもしれないけど」

以下略



16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:29:31.80 ID:54l9mAuh0

「それじゃ、この飲みってちひろさんのためにやってるわけ?」
「ま、少なからずそういう面はありますけど」
「え〜、P君だって楽しいでしょ?」

以下略



17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:31:10.98 ID:54l9mAuh0
「前々から言おう言おうとは思ってたんですけど、川島さんはほんと、そのままで良いんですよ。無理にキャラ作りしなくたって、普段の落ち着いた大人の女性の雰囲気で十分魅力的ですから」
「えぇ? こんなところで急に何を言うの?」
「こんな場ですから言っちゃいます。川島さんの中のアイドル像を否定するつもりはありませんし、ファンにも結構受けてるってのも事実ですけど」

それで出てきたのがこの話題である。俺も相当酒が回っているのかもしれない。本来、素面でいつかしようと思っていた話をこんな大衆酒場で、それもちひろさんにしがみ付かれながらする事になるとは夢にも思わなかった。
以下略



18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:33:19.45 ID:54l9mAuh0

「何ですか、改まって? あとちひろさん、痛いので力緩めてください」
「んふ〜、いやです」

プロデューサーとして、当然その質問にもちゃんと応えるつもりだったが、
以下略



19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:34:54.04 ID:54l9mAuh0

「え〜、酔ってませんよ〜? 酔ってませんよねぇ?」

などと益体もない事を(投げ遣りに)考えていると、ちひろさんがとうとう見えない世界の住人と交信を開始してしまった。
俺と川島さんのちょうど間くらいに居るらしい誰かに向けて同意を求めているのは、本当にそこに誰かが居るのがちひろさんには見えているのか、或いは俺か川島さんがそこに居ると勘違いしているのか、或いは何も考えていないのか、本当の正解は分からないものの、一つだけ分かる事がある。
以下略



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:36:03.67 ID:54l9mAuh0
「もうお互い、そういう風には見れないんですよね」

それに対して、俺は笑いながら手を振って否定する。笑ってしまったのは、まぁ俺とちひろさんが妙なとこまで来てしまったなぁという実感からだ。

「そういうものかしら?」
以下略



21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:37:09.86 ID:54l9mAuh0
「年上だから、なんて言い訳はなしよ? ちひろさんや礼子さんを名前で呼んでいるものね」

俺が何かを言うよりも早く、川島さんは俺の逃げ道を塞いでいく。その目も真剣そのものだ。

「もっと言えば、敬語も要らないわ。私達、対等な関係なんでしょう?」
以下略



22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:38:47.44 ID:54l9mAuh0
「それはないです!」

気付いた時には、殆ど叫ぶようにしてそう言っていた。

「あ、すみません。でかい声だしてしまって」
以下略



23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:40:27.59 ID:54l9mAuh0

「それって、アナウンサー時代の私に?」
「です。だからテレビから消えてしまったあなたを偶然街で見かけたとき、声をかけずにいられなかったんです」
「そう、そういえばそんな様子だったかもね」

以下略



24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:42:03.93 ID:54l9mAuh0


「P君」
「はい」
「思い出は、美しいものよね」
以下略



25:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:43:03.26 ID:54l9mAuh0
「あれ、帰っちゃうんですか?」
「目的の殆どは達成できたし、あんまりP君を独り占めしてると、明日からちひろさんに睨まれちゃうから」
「いや、そんな器の小さい人じゃないですよ、この人」
「知ってるわ。だからこそよ」

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