過去ログ - 貴音「私は、アイドル」
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3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:24:40.27 ID:wTtaWsb20


父との挨拶を終えると、母が廊下の向こうから歩いてきました。
私と同じ、銀の髪が、夜風に靡き、煌めいています。

以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:26:37.75 ID:wTtaWsb20

「貴音様!」

血相を変えたじいや…この屋敷で執事を勤める原という…が、私に駆け寄ってくる。

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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:27:24.56 ID:wTtaWsb20

静まり返った屋敷の中を、私はゆっくりと歩いていきます。
長年育った屋敷の風景も、今となっては、やはり離れがたい愛着というものがあります。
ようやく玄関までたどり着くと、深夜だというのに、寝ているはずの屋敷の使用人達が並んでいました。
じいやが、手を回したのでしょう。
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6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:28:31.70 ID:wTtaWsb20

じいやから渡された鍵の住所にたどり着くと、既に部屋の中には、私の私物がいくつか運び込まれていました。
必要最低限の、衣食住を満たすその部屋。
かといって、あばら家というわけではなく、必要以上に豪華なわけでもなく。
しかし、近代的な防犯設備を整えたこのマンションを選んだのは、じいやではなく、女中の橋本だったのかもしれません。
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7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:29:34.04 ID:wTtaWsb20

「ねーねー、そこの彼女、綺麗な髪だね、名前、なんていうの?」

軽薄な口調の、私より少し年上の男性が、道行く間に声をかけてくるのも気に留めず、私はただ、街を歩いてみました。
郷里では中々目にかかれない、この雑踏の中、私は目立つのか、皆が振り向いているようです。
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8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:30:18.52 ID:wTtaWsb20

「おお、そこの君」

少し深みのある、低い声が聞こえてきました。
首をめぐらせると、濃茶色のスーツを着た壮年の男性が私のほうを見ています。
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9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:31:19.34 ID:wTtaWsb20

トップアイドル…?

「そうだ。華々しいステージパフォーマンス。多くのファンを魅了する歌声、演技、美貌。何よりも、ファンを、見た者を幸せにするのがアイドルの仕事だと私は考えている…今、君の姿を見てピーンと来た!君にはその素質がある!是非、我が765プロダクションでトップアイドルへの第一歩を踏み出してみないか?!」

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10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:32:11.81 ID:wTtaWsb20

「諸君!ただいま!」

さして広くないその事務所のドアをくぐると、高木殿は非常に上機嫌そうな声で、室内の誰かへと声を掛けていました。

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11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:37:38.51 ID:wTtaWsb20

学生服のお下げの少女が、高木殿に厳しい言葉を浴びせています。

「まあまあ、律子さん。そのくらいで…」

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12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:40:09.83 ID:wTtaWsb20

「んー、じゃあ、四条さんはねー、まず自分達のダンスを見てもらったほうが良いんじゃないかな?」
「頑張ってねー、響ー」
「んがー!違う!美希も一緒に踊るの!」
「えー」
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