22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:56:20.39 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「……ッ」 
  
  
23:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:57:08.22 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「そうね。分かってても、どうしても、下ろせなくて」 
  
  
24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:58:29.61 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「癖に、なっちゃって。一つ余分に用意するの」 
  
  
25:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:59:32.09 ID:4W+e2BTSo
  
 造られた世界と、壊された世界。 
 その欠片がこの部屋には満ちていた。 
 あまりにも痛かった。 
 正面に座る、その痛みを一身に浴びせられた彼女の目を見れなくて、拳を握り込みながら視線を落とす。 
26:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:00:27.54 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「しっかり、ほむらちゃん」 
  
  
27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:01:35.22 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「ごめんなさい。分かってはいるの、あなたたちの言いたいこと」 
  
  
28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:03:14.40 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「ごめんなさい」 
  
  
29:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:04:09.02 ID:4W+e2BTSo
  
 私は何も言葉を返せない。 
 どうして私が謝罪を受けるのか、分からない。 
 ただ口を有耶無耶に動かして、だけど想いに形を与えてあげられず、声とも何ともつかない音を吐くばかり。 
 代わりに言ったのは、まどか。 
30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:04:37.57 ID:4W+e2BTSo
  
 その言葉を言ってくれたまどかの、横顔を見ようと、首を回す。 
 まどかの顔は、巴マミへと真っ直ぐに向いていた。 
 私の視線を感じたのか、眼だけがこちらに向けられる。 
 それはとても、優しくて、強い、意志を込められた表情だった。 
31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:05:17.02 ID:4W+e2BTSo
  
  
 「……」 
  
  
32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:06:44.80 ID:4W+e2BTSo
  
 彼女は髪から、雨粒を滴らせていた。 
 夕立に遭っちゃってさ、とため息交じりに説明するその姿に、活気はない。 
 もっとも、今の私たちよりはよほどマシかもしれないが。 
  
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