51:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:25:26.58 ID:4W+e2BTSo
「……ううん、そんなこと、ない」
52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:26:11.28 ID:4W+e2BTSo
「さやかちゃんと、なぎさちゃんは、円環の中で、わたしの中で、呪いを受け止めながら眠ってる」
53:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:27:01.64 ID:4W+e2BTSo
「……鹿目さん。そんなこと、しちゃって、いいの?」
「いいか悪いかじゃ、ないです。わたしが、そうしたいから」
54:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:27:54.95 ID:4W+e2BTSo
「……みんな、絶対に手、離さないでね」
55:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:29:04.94 ID:4W+e2BTSo
声は、出なかった。
見渡す限り、三百六十度を遮るものが何も無い、光の世界。
繋いだ手の温もりが無かったら、自分自身の輪郭すらも見失ってしまいそうだった。
56:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:30:00.89 ID:4W+e2BTSo
「ここが、円環の理……?」
「なんつーか、思ってたより、殺風景……だな」
57:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:31:22.51 ID:4W+e2BTSo
言葉が、閉じる。
そしてまどかは膝を折り、私たちの立つ水面に、私の手を伴って、触れる。
波紋が一つ、二つと広がる。
次第にそれは大きくなって、波立って、空気に震えを伝わらせて。
58:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:31:54.10 ID:4W+e2BTSo
「鹿目さん……これ」
「はい。わたしが導いた、魔法少女たち、です」
59:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:33:27.38 ID:4W+e2BTSo
「おい、あれ……!」
60:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:33:59.68 ID:4W+e2BTSo
待て、と言えば、待ってくれるだろうか。
自分がその立場だったら、きっと無理だろうなと思った。
だから、まどかを見た。
焦りと困惑を隠そうともせずに、だけど手だけは離すまいと力を込めて、一緒に走ろうとしていた彼女。
61:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:34:56.95 ID:4W+e2BTSo
少しずつ、その影は大きくなる。
ただの黒い点だったそれらが、次第に形を為して、輪郭を作って、人になる。
じわりと、繋いだ手に汗が滲んだのを感じる。
きっと私の手もそうなっているのだろう。
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