過去ログ - 春香「未来のトップアイドル」
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1:1[saga]
2014/04/03(木) 22:58:02.44 ID:JbV5wcEX0
・春香誕SSです。 地の文あり。
・春香さんお誕生日おめでとう!!
・書き溜めてあるのですぐ終わります

ではよろしくお願いします

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2:1[saga]
2014/04/03(木) 22:59:53.81 ID:JbV5wcEX0
「うえぇえぇぇ…………」



「うわぁぁあん…………」
以下略



3:1[saga]
2014/04/03(木) 23:00:59.09 ID:JbV5wcEX0


「っく…………、うぅ、っぅうあぁああ…………」


以下略



4:1[saga]
2014/04/03(木) 23:01:28.35 ID:JbV5wcEX0
「…………………………うぇ……?」

息を吸う度に震える体を優しく包むように頭に手を置くと、彼女はそう言った。

「………………迷子かな? お母さんとはぐれちゃったのかな?」
以下略



5:1[saga]
2014/04/03(木) 23:02:14.01 ID:JbV5wcEX0
彼女は目を白黒させ、まさに周章狼狽といったところ。
ハンカチを取り出し少女の頬を伝う粒を拭うと、一度フッと笑った。
少女の幼さ、あるいは母性だろうか。 それにつられるように、一度だけ微笑んだ。

「…………? ………………ぐすっ」
以下略



6:1[saga]
2014/04/03(木) 23:03:08.69 ID:JbV5wcEX0
俯いて下唇を噛んだまま、およそ6秒。 たっぷり時間を掛けたあと少女は頷いた。
一つの疑問が解消された彼女は不安を煽らぬよう極めて落ち着いた声でもう一つの疑問を投げかけぬよう問うた。

「そっかぁ……。 お母さんとかな? お父さんとかな?」

以下略



7:1[saga]
2014/04/03(木) 23:04:05.97 ID:JbV5wcEX0
「一人じゃ寂しいけど、二人だったら寂しくないでしょ? だから、一緒に探そ?」

しゃがんでいた姿勢を正し、すっくと立ち上がると振り向いて彼女は手を差し出した。
少女が見上げると、丁度太陽と彼女が重なり、まるで彼女がキラキラ輝いているようだった。
心の苗に、憧れという芽が出始めた。 少女がそれに気付くにはもう少し掛かる。
以下略



8:1[saga]
2014/04/03(木) 23:05:12.97 ID:JbV5wcEX0

・ ・ ・ ・ ・

「…………たは〜、まさか知られてないなんて……」

以下略



9:1[saga]
2014/04/03(木) 23:05:43.36 ID:JbV5wcEX0
「私はねー、皆を笑顔にする仕事をしてるんだーっ」

跳ねるような声と共に、繋いだ手の振りも大きくなる。
少女は少しだけそれに振り回されながら、笑顔で答えた。

以下略



10:1[saga]
2014/04/03(木) 23:06:47.85 ID:JbV5wcEX0
「うんっ! だって、おねえちゃんは私をえがおにしてくれたもん!!」

はなまるの笑顔でそう言うと、春香の方へと身を預ける。
春香が覗き込むと、少女が上目遣いで反応を窺うように見つめてきていた。

以下略



11:1[saga]
2014/04/03(木) 23:08:13.86 ID:JbV5wcEX0
「……公園だ。 うーん、どうしよ、警察で保護してもらった方が良いよね……」

「けーさつ?」

「うん、お巡りさんだよ。 多分そっちに行った方がお母さんも見つけやす…………」
以下略



12:1[saga]
2014/04/03(木) 23:08:46.88 ID:JbV5wcEX0
繋いだ手はそのままに、春香は少女と視線を同じくする。
肯定を促すようにそう言うと、期待通り少女はこう答えてくれた。

「…………!! うん!!」

以下略



13:1[saga]
2014/04/03(木) 23:10:06.43 ID:JbV5wcEX0
二人して腕を組んで思考に耽る。
しかし少女は春香の格好を見よう見まねで実行しているだけであり、
実際に考えているかは甚だ疑問である。

次第に組んでいた腕が緩み、春香は陽気な太陽に当てられて気分を良くしていた。
以下略



14:1[saga]
2014/04/03(木) 23:11:29.35 ID:JbV5wcEX0
「テレビでながれてたー! それ好き!!」

「うわー嬉しー! ありがとー」

確かに、この曲がリリースされた時は下の上とは言ったものの、ランキングには乗ったことがある。
以下略



15:1[saga]
2014/04/03(木) 23:12:05.91 ID:JbV5wcEX0
「今やってみったいっのっとー♪」

「いまぁやってーできーるぅのーはぁー♪」

「わ、上手上手! 凄い!」
以下略



16:1[saga]
2014/04/03(木) 23:12:47.69 ID:JbV5wcEX0
「…………おねえちゃん?」

歌を止めた春香に訝しんだ瞳を向ける。
その眼差しを受けてようやく春香は自我を取り戻したようになる。

以下略



17:1[saga]
2014/04/03(木) 23:13:47.27 ID:JbV5wcEX0
・ ・ ・ ・ ・

突発ライブは、一時間も満たないうちに終了した。

少女の母親が探しに来たためだ。
以下略



18:1[saga]
2014/04/03(木) 23:14:30.88 ID:JbV5wcEX0
疑問というか、喉の奥で出掛かって詰まっているような。
あの時感じた違和感はなんだったのか。
少女と一緒に歌って、踊って、笑顔を浮かべたあの時感じた、あの感覚は。

と、言わんばかりの表情を浮かべた春香をよそに、
以下略



19:1[saga]
2014/04/03(木) 23:15:33.29 ID:JbV5wcEX0


少女は、アイドルになると宣言した。


以下略



20:1[saga]
2014/04/03(木) 23:16:42.82 ID:JbV5wcEX0
「そっか…………。 そうなんだ………………」

たどり着いた一つの答え。
その答えは彼女だけが知っている。

以下略



21:1[saga]
2014/04/03(木) 23:17:29.26 ID:JbV5wcEX0


気付けば少女と母親は見えなくなっていた。
きっと見えなくなった今でも少女は手を振り続けているのだろう。
夢の切欠を与えてくれた春香に最大限の愛を込めて。
以下略



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