過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:34:56.67 ID:6o+8Z5aP0
たった一週間前に、教師は正面から悪意をぶつけられたばかりではないか。その結果、教師は担任として彼女に関わる権限を取り上げられ、教師の企図した行動は、連中が彼女に近づくための格好の口実にもなりかねない危機を招来した。

同じことがここでも再現されているのではないか。
それが誰の手によるものか――そんなことができる人間は、この学校にひとりしかいない。

以下略



161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:35:22.37 ID:6o+8Z5aP0
現に今、教師の立場に致命的な打撃を与える、この絶好の機会を演出してみせている。生徒に手を汚させるため、生徒に良からぬことを吹き込んだ。彼女の面前であんな台詞を履けるはずがないから、彼女の不在というチャンスも作ってやった。
奴は眈眈と牙を研ぎ、ついに奴の顎は教師を捕らえたのだ。

教師(なぜ見落としていた……ほんの少しでも疑えば気付いたはずなのに、どうして私は……)

以下略



162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:39:50.11 ID:6o+8Z5aP0
――生徒の心は荒廃している。それは天女の如き少女の寵愛を受けられないことへの苦悩のためであり、同時に担任という立場から少女に信を置かれる教師に対する嫉妬のためでもある。
今までは危ういながらも、教師と生徒たちの関係は、教職者と学生の枠内に収まっていた。この均衡が破れることは、それは教師の担任するクラスの秩序が崩壊するということだ。

待て、と声を投げかけるが、生徒は頑なに荷物を片付ける手を止めない。再度制止をかけようとしたが、一面に物音が拡大した。教室の全員は、誰ひとりとして教師の指示に従わず、荷物をまとめ始めていた。

以下略



163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:41:20.66 ID:6o+8Z5aP0
今日はここまで

たぶんあと二、三回の更新で終わるかなー
少なくとも五回以内には終わるはず


164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/07(火) 19:46:07.67 ID:w27/hE2mO
乙です。
あー終わりが近付くのが楽しみで残念です。


165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/07(火) 19:55:05.90 ID:CQIAsZqM0



166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/18(土) 22:50:18.38 ID:OH0uup+60
投下

ちょっと短め


167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 22:51:54.94 ID:OH0uup+60
誰もいない教室は意外なほど広く感じる。掃除もされずに放置された教室は椅子も机も野放図に歪み、床にはごみが散乱している。
殺伐とした教室は、教師に生徒たちの憎悪の深さを突き付けるようだった。

言いようのない敗北感に襲われる。矢も楯もたまらず、教師はまろぶように教室を飛び出した。

以下略



168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 22:52:43.62 ID:OH0uup+60
教師と副担任は数メートルを隔てて対峙した。

副担任は光満ちる先からやって来た。まぶしいほど明るい学校生活の奏でる音色を背景に、副担任は余裕綽々に笑っている。

ひるがえって教師はどうだ。背後に広がる静寂は規律によって生まれたものではなく、拒絶と憎悪の産物だった。温度のない無音、荒廃こそを教師は背にしている。
以下略



169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 22:53:27.94 ID:OH0uup+60
副担任「はは、……なあ、おまえ、できると思ってんのか? あの母親に伝えて、キョートーたちに報告上げて、おれを問責? できるわけねーだろバカじゃねーの!? さすがに頭ン中お花畑すぎんだろ、先パイさんよぉ」

教師「何を言って――」

副担任「おまえ、ジャマなんだよ」
以下略



170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/18(土) 22:54:11.19 ID:OH0uup+60
副担任「偉っそうなことばっかいってたけどさ、結局、おまえもアイツに取り入りたかっただけなんだろ? 上手くいったか? ほかのバカどもみぃーんな踏み台にして、自分だけ好感度上げんのはどんな気分だった? でも、それももう終わりだ」

副担任は心底楽しそうに笑う。

副担任「おまえはもう、オシマイだよ。残念でしたね、『先パイ』」
以下略



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