過去ログ - 浅倉威「ドキドキプリキュアのアイちゃんと遊んでみた」【再投稿】
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22:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:33:35.25 ID:BlapMVTY0


ふと、ランスのことが彼女の頭に浮かんだ。
精一杯小さな体で育児を行なう、黄色い熊の姿をした、心優しい妖精である。
その優しさを受ける身でありながら、彼女にとっては「らんす〜」と語尾につける、生きたオモチャに過ぎなかった。
以下略



23:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:35:43.60 ID:BlapMVTY0


浅倉は右手で赤子を持ち上げたまま、左手でゆっくりと背中を撫でた。 蛇の這うような不快な感触に、アイちゃんの背筋が震える。
彼は蛇のような真似をしていると、ふと何かを思い付き、アイちゃんの右腕を掴み、を頭の上へと掲げた。
「ぎゅぴっ!? いやぁぁっ!! やめでぇ!! やめでぇぇぇ!!」
以下略



24:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:38:44.64 ID:BlapMVTY0


「ははははぁぁっ・・・、いいぞぉ・・・」
浅倉は音楽を楽しんでいた。だが、この音楽を鳴り止ませないためにも、イライラをスッキリさせるためにも、演奏はもの足りなかった。彼は更なる悲鳴を望み、今度はアイちゃんの右腕を強く握る。
その後、左腕の先端を握り締め、体から引き抜こうと、引っ張り始める。
以下略



25:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:40:24.32 ID:BlapMVTY0


こいつはなんて楽しいんだ! これまでにない絶叫を聞き、浅倉の心は昂ぶった。
持ち上げていた右腕以外を失い、達磨のようになったアイちゃんを見て、ふと浅倉は思った。
「ぎゅぴ、ぎゅぴぃぃ・・・、いだぁいぃぃっっ・・・!」
以下略



26:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:42:27.79 ID:BlapMVTY0
ふと、浅倉は泣き喚くアイちゃんを見つめた。
その姿は、浅倉にとって芸術品のように思えた。
禿げた髪の毛、ちぎれた前掛け、喪失した手足。苦痛に歪む醜い顔。
そして悲鳴。
ボロボロになったアイちゃんは、完璧な暴力の芸術だった。
以下略



27:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:44:38.78 ID:BlapMVTY0


浅倉は息も荒くなっただるまさんを見つめる。
赤い風船のように腫れた顔。
右手を除いた全ての手足を失った体。
以下略



28:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:45:35.30 ID:BlapMVTY0

紫色の大蛇は、ボロボロになった赤子の頭を咥えて持ち上げた。
獲物を奪われじと、角の生えた化け物がアイちゃんの胴体を掴み、引っ張る。
怪物たちは互いに腹を満たそうとアイちゃんの体を奪い合った。
しばらく獲物を引っ張り合ってるうちに、頭と胴体はちぎれ、頭だけが大蛇の口の中に収まった。
以下略



29:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:46:26.93 ID:BlapMVTY0

ゴミだらけの廃墟に再び沈黙が戻った。
新たなゴミに、アイちゃんだった物の残骸が加わった。
残された右腕と胴体の一部は、血のプールの中で静かに佇んでいた。引きちぎられた左手や右足は、泥と血をかぶり汚れていた。
赤子の体を形成していた肋骨は、その間にまだ肉がこびり着いていた。その骨もあちこちが変な方向に折れ曲がっている。
以下略



30:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:47:49.29 ID:BlapMVTY0


翌日の昼下がり。暖かい日差しと涼風が吹いていた。
昼寝にはちょうど良い具合の天気だった。浅倉も上着を脱いで、静かにまどろんでいた。
だが廃墟のソファーで眠っていた彼を、少女の声が起こした。
以下略



31:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:50:14.09 ID:BlapMVTY0


「・・・何の用だ?」浅倉は低い声で、少女たちに尋ねる。
「その・・・、アイちゃんをご存知でしょうか・・・?」
不安そうに尋ねる亜久里の質問を聞き、浅倉は昨日の出来事を思い出す。また、彼にはアイちゃんという名は聞き覚えがあった。
以下略



32:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:52:18.33 ID:BlapMVTY0
「う・・・、うぷ・・・、うぇ・・・」
マナは、あまりの惨状と肉の腐敗臭に思わず吐き気を催し、そのまま地面に膝をついて昨晩食べたオムライスを戻してしまった。
飛び散った吐瀉物と胃液で、桃色の服が汚れた。その可愛らしい容姿に似合わぬ行為だった。
亜久里もつられて吐きそうになったが、なんとかこらえて浅倉に向き直る。
「あなた、人間ですか!? あの可愛いアイちゃんを・・・! 返しなさい、アイちゃんを返してよ!!」
以下略



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