過去ログ - 猫耳パーカーとフーセンガム
1- 20
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/18(水) 08:12:52.53 ID:wFq314NJo
期待


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 11:56:45.45 ID:OIe+ZWtGo
やぁ、元気?

「……ん」

「ニャーゴ」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 12:16:48.13 ID:OIe+ZWtGo
膝の上の猫に猫じゃらしをぴょこぴょこと振ると、猫もそれに合わせて足をぶんぶんと振る。
取られないように、だが興味を失わないように、絶妙な感覚で僕は猫じゃらしを振り続ける。

「……」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 12:30:58.25 ID:OIe+ZWtGo
あ、もうこんな時間か

河の色がほのかな紅色に変化したのを見て、僕はそう呟く。
少女と共にいると、時間が進むのが早くて仕方ない。
僕は猫じゃらしをしまうと、膝上の猫を持ち上げ地面に降ろす。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 12:59:36.04 ID:OIe+ZWtGo
や、やぁ……

「……」

次に少女と会えたのは、しばらく経ってからだった。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:07:53.39 ID:OIe+ZWtGo
「ニャー」

猫が少女を心配するように一鳴きすると、少女はそれに答える様に猫の頭を撫で、そのまま手を下にずらして行って猫を持ち上げた。
少女が持ち上げると、猫は鳴き声一つ漏らさないらしい。
そのまま猫を運ぶと、少女は僕の目の前にポスンと腰を降ろした。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:28:46.52 ID:OIe+ZWtGo
あんなことがあって、またしばらく間が開くかと思っていたのだが、案の定次の日も少女はいつもの場所にいた。
今日は珍しく、初めて出会った時に噛んでいたフーセンガムを膨らませている。
なんだか憂いを帯びたその佇まいに、僕は声を掛けられずにいた。

「……ん」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:35:49.67 ID:OIe+ZWtGo
「……あいつがさ、あたしを引っ掻きやがったんだ」

相手を責める口調で、少女が呟く。
だが僕はその言葉の端に感じた自責の念も見逃さない。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:42:47.61 ID:OIe+ZWtGo
次の日、いつもの場所に少女の姿は無かった。
その代わりに、いつもの猫が少女の位置に座っている。
昨日は少女だけ、今日は猫だけか、と僕は胡坐をかいて座る。
その動きに合わせるように、猫がぴょんっと飛び乗ってきた。

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:50:44.58 ID:OIe+ZWtGo
「ニャーオ」

猫の一鳴きで、僕は時間の流れに気付かされた。
ここはまるで時の流れが違うようで、いつも気付けばこんな時間だ。
今日は河の色が変わっていない、一雨来る前に急ごう。
以下略



50Res/24.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice