過去ログ - 猫耳パーカーとフーセンガム
1- 20
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:51:42.73 ID:OIe+ZWtGo
その日は結局、雨が降りやまず
テレビでは何年だか何十年ぶりかの大雨になるだろうと言っていた


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/18(水) 13:52:23.94 ID:OIe+ZWtGo
一休み

また夜に書くかも


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/18(水) 14:11:44.92 ID:uMqcDKLIO



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/18(水) 15:43:08.82 ID:pJV2VUSkO
おつ


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 17:36:40.96 ID:OIe+ZWtGo
案の定翌日は大雨で、学校へ行くのに親が送ってくれた。
ルートが違うので、あの河川敷の様子を確認することは出来なかったが、この雨を見るに何ともないとは思えない。
その事がずっと気がかりで授業など耳に入ってくるわけもなく、電車通学の学生を考慮して午前で授業を打ち切るという教師の宣言だけは聞き取れた。
皆が各々の手段で親と連絡を取る中、僕は雨の中を走り出した。
こんな雨の中を出歩くのは、バカのする事だ。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 17:44:10.47 ID:OIe+ZWtGo
「なんでこんな所に……じゃない、急がないと!」

走り出そうとする少女の腕を、僕はガッと掴み制する。
少女が行こうとする先は、分かっていた。
分かっていたからこそ、僕は止めようと腕を掴んだのだ。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 17:49:51.00 ID:OIe+ZWtGo
「……っ」

僕の剣幕に少女がわずかにたじろいだが、すぐにキッと僕を睨み付けなおも暴れようとする。
どうやら説得は無理らしい、ならば選択肢は一つだ。
掴んでいた腕を緩め少女を解放すると
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 17:59:15.10 ID:OIe+ZWtGo
河川敷は大分河に侵攻されていたが、まだ何とか通ることは可能なレベルであり、猫がいたとしてもおかしくない。
少女が臆することなく河川敷を降りていったので、僕も少し遅れて少女を追う。

「猫ーっ!どこにいるんだ、猫ーっ!!」

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 18:19:59.09 ID:OIe+ZWtGo
流れに飲まれた大岩の上で、雨に濡れて細くなった猫が震えている。
少女はそれを見てすぐにでも飛びつこうとしたが、僕は何とかそれを押さえる。
無策に飛び込めば、まず助からない流れの速さだ。
しかし、もちろんこのまま放っておくと今度は猫が危ないわけで。
僕は鞄の中に使えそうなものが無いかぶちまけてみるが、特に何もなく
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 18:24:05.96 ID:OIe+ZWtGo
これに捕まって!

言葉が通じているかなんて知ったこっちゃないが、僕はそれを猫に直接当たらないように投げる。
流れが鞄を押し流そうとするが、うまい具合に岩の窪みに引っかかってくれた。
少女が固唾を飲んで見守る中、猫がそれに爪を引っ掻けるのを確認すると、僕は鞄を手繰り寄せた。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 18:28:53.25 ID:OIe+ZWtGo
雨でびしょ濡れの僕らは、流れと雨の直接届かない位置まで移動して一旦座った。
本当は早く家へと帰ったほうがいいのだろうが、クタクタで動く気力が沸かない。

「……くしゅんっ」

以下略



50Res/24.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice