過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/03(水) 00:08:55.04 ID:0i+UKr460
・初投稿です。
・残酷な描写があります。

よろしくお願いします

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:10:53.76 ID:0i+UKr460
 その疫病は、強い感染力を持っており、発病した人間から空気感染する。感染した人間は発病後、一週間をかけて徐々に体の力が抜けてゆき、やがて体が動かなくなると今度は全身の穴という穴から血を流し、地獄の苦しみの果て死ぬ。

 しかし特筆すべきはその疫病が魔族には一切発病しないということであった。

 疫病は女神との対話を経て、教会が解毒魔法を開発するまでの3年間に全人口の4割を死滅させた。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:12:13.60 ID:0i+UKr460
勇者「魔王……っ」

 魔王城、魔王の間。 勇者は目の前、王座に鎮座する男を鋭く睨みつけた。

魔王「我の配下を次々屠り、ついにここまで辿りつたと思うと、感慨深いものがあるな」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:13:04.17 ID:0i+UKr460
魔法使い「極大疾風呪文!」

 巨大な竜巻が、魔王めがけ突き進む。

魔王「ふん」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:13:46.67 ID:0i+UKr460
魔王「ふむ、なかなかやるな」

 魔王の周囲に、野球ボールほどの大きさの光球が三十ほど召喚される。

勇者「!」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:17:04.92 ID:0i+UKr460
勇者「!」

 一瞬で勇者の目前に移動する魔王、その手刀と、勇者の剣が激突する。

魔王(何か感づいたか?)
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:18:08.21 ID:0i+UKr460
30分後

魔王「思いのほか手こずったな、さすがは勇者一行といったところか」

 衣服や体についた傷に顔をしかめながらも、魔王は満足気に足元に倒れる勇者一行を見つめた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/03(水) 00:19:57.89 ID:0i+UKr460
続きは明日か明後日に投稿します。一応全部書き終わっているので今月中には完結できると思います。


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/03(水) 00:43:01.63 ID:SQuWbqzvo



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/03(水) 06:20:17.94 ID:R5cFDJLSO
おもしろい


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/03(水) 21:43:22.58 ID:0i+UKr460
 勇者に選ばれたものに与えられる女神の加護。

 この加護を受けた人間は、人としての限界を超える体力と魔力を得ることができる。

 そして勇者は、制約はあれど、この加護を仲間にも与えることができ、それにより勇者の仲間は、勇者と変わらぬ力を得ることができる。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:46:30.37 ID:0i+UKr460
魔王に敗れ、勇者一行はそれぞれ別の独房に入れられた。

独房、鉄柵の檻の奥は四方を壁に覆われ、窓もベットも何もない、壁はただのざらついた石造りのように見えるが、その強度はあの戦闘でも崩れることのなかった魔王の間と同じ材質であると考えられる。

そして鉄柵の向こう側には花。毒々しい色をしたその花は近くに存在する者の魔力を吸い上げる性質を持つもので、魔王城にたどり着く前の冒険でも、なんどか苦戦させられたものと同じであることを勇者はしっていた。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:48:08.78 ID:0i+UKr460
 腕や足が、関節を無視してねじ曲がり、体が球状に歪んでいた。

 痛覚が全開で悲鳴を上げるが、意識が飛ぶことはなかった。

 例えではなく、実際に体が歪に曲げられているのだ。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:49:49.57 ID:0i+UKr460
……

戦士「まーた化粧なんてして、俺には理解できん」

 馬車の上、手綱を握りながら、隣に座る魔法使いへ戦士はため息を吐いた。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:50:48.40 ID:0i+UKr460
魔法使い「あ、なーによ僧侶、あんた笑っちゃってないで一緒にこの馬鹿なんとかしなさいよ」

僧侶「えっ いえ、私にはどうしようも……」

 ごにょごにょと僧侶は困ったように言葉にならない言葉を並べる。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:51:18.76 ID:0i+UKr460
「……ッ」

 魔法使いの悲痛な叫びが耳から離れない、それは勇者の胸の締め付ける。

 その痛みは、爪を剥がされた手足の痛みを、折檻により痛めつけられた体の痛みを凌ぐほどの苦痛を勇者にもたらした。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:52:17.05 ID:0i+UKr460
……

「ぴー、ぴー」

「そう怖がるなよ、友達になろう」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:53:45.53 ID:0i+UKr460
――……

神官「……勇者」

 教会、ステンドグラスからそそぐ光に目を細め、勇者は静かに、自由の利く体を噛みしめた。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:55:54.35 ID:0i+UKr460
僧侶「あー」

勇者「……」

 教会の個室で、床にペタリと腰をつけ、だらしなく涎を垂らしながら、彼女は天井を見つめていた。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/03(水) 21:58:59.15 ID:0i+UKr460
今日はここまで。 前回、魔力が魔翌力になるとは考えもしませんでした。
次も明日か明後日に投稿します。 
それでは



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/03(水) 21:59:39.34 ID:lVm4i45Vo
乙なんだよ


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