15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/03(水) 01:50:26.40 ID:dm2TomSio
キリがいいのでここまでにしておきます
大分読み易くなったとは思うけどどうも時間がかかる……そして慣れない
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2014/12/03(水) 22:31:19.28 ID:dm2TomSio
「それにしても、本当にすごかったですね。まさか敷地内にショッピングセンターまであるなんて、思ってもいませんでした」
「政府公認の施設、って言うだけあるよね……感動せずにはいられなかったよ」
希望ヶ峰学園の南地区に建てられてある、全生徒が利用する大規模な寄宿舎。僕はその建物内を自分の部屋に向かって、舞園さんと肩を並べて歩いていた。
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2014/12/03(水) 22:32:51.21 ID:dm2TomSio
「っと、ここだね」
やがて一つの部屋の前に辿り着き、一緒に足を止める。ドアには『苗木 誠』と書かれたネームプレートが飾られていて、すぐ側の壁には来客用に備えつけられたインターホン。
ここが、これから僕が日常生活を送る場所になるんだ。初めての寄宿舎生活……実家とは色々勝手が違うけど、早めに馴染めるといいな。
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2014/12/03(水) 22:34:23.69 ID:dm2TomSio
「わあ……広いですね!」
部屋の中央で立ち止まり、中を見渡しながら嘆声を漏らす舞園さん。隣に立つ僕も同じように、ただただ感心するしかなかった。
――寄宿舎の部屋の中は、一人用だとはとても思えない程の広さを有していた。実家の部屋の二倍はある気が……いや、下手したらそれ以上かもしれない。
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2014/12/03(水) 22:37:11.47 ID:dm2TomSio
そんな風に内心ほわほわと気分を浮き立たせながら、僕達は次に作業机の方へと移動した。
つやつやした表面を撫でてみると、触り心地の良さが掌に伝わる。
「ベッドもそうですけど、この机も大きいですよね。一人用だとは思えません」
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2014/12/03(水) 22:39:56.84 ID:dm2TomSio
だけど見るだけで何かを言い出す訳でもなく、僕達はすぐ近くにある収納棚の方へと足を進ませた。
とは言え棚自体にこれといった特徴はなく、僕達の関心は自然と上に乗せられている制服などに向けられる。
「これが希望ヶ峰学園の制服だね。ブレザーなんだ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/03(水) 22:41:52.73 ID:dm2TomSio
とまあ、それはさておき。これで部屋の中はあらかた見て回った。今からは――
「えっと……じゃあ、そろそろ話の続きに移ろっか?」
「はい!」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/03(水) 22:43:39.75 ID:dm2TomSio
「それにしても、何だか不思議ですね。まさかこうして苗木君と仲良く話せる日が来るなんて、思ってもいませんでしたから……本当、嬉しいです」
「ぼ、僕もだよ。入学前から舞園さんと仲良くなれたらいいなって思ってたけど、まさかこんなすぐになれるなんて……」
「そう思ってくれてたんですか? ありがとう御座います! ……でも苗木君、どうして中学の時は話しかけてくれなかったんですか? それ所か、目だってあんまり合わせてくれませんでしたし……」
「そ、それはほら、舞園さんみたいな人気者に話しかける勇気がなくて……。だからって、あんまりジロジロ見る訳にもいかなかったし……」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/03(水) 23:53:06.31 ID:dm2TomSio
「それでも私、すっごく感心したんですよ? まさか自分と同じ学年に、あんな事が出来る人がいるなんて、思ってもいませんでしたから」
「はは……僕も、出来るかどうか不安だったけどね……。それにしても、舞園さんも見てたんだね。気づかなかったよ」
「私以外にもいっぱい人がいましたからね。気づかなくても無理はないです」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/04(木) 23:22:38.75 ID:WsBRUpo9o
「そうそう。実はですね、苗木君の事は卒業してからもアルバムを通して見ていたんですよ。苗木君が映ってる写真を、時折眺めさせてもらってたんです」
「そ、そうなの? ありがとう……」
僕と同じだ。僕も卒業後はたまにアルバムを開いて、舞園さんが映っている写真を眺めていた。まさか、舞園さんも同じ事をしてたなんて……。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/04(木) 23:25:02.64 ID:WsBRUpo9o
「あっ……!」
直後、舞園さんは小さく声を上げて驚く。
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