過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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61:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:05:17.03 ID:CL7Y8+DEo

「ぬわ――ッ!」

たまらず転倒する俺。受身の取り方など学んだことがない。ざらついたタイルの床に、顔面から落ちる。は、ハナが……前歯が……
顔中にほとばしる痛みをこらえ、体を起こしながら、背後を振り返り、敵の状況を確認する。
以下略



62:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:06:00.40 ID:CL7Y8+DEo

「よっしゃ、行くよぉーッ!」

ついにはケルベロスの背に両足を付いて立ち上がり、里中が吠えた。迫り来る巨根に向かって、勇ましくファイティングポーズを取る。やってやろうじゃねえか。里中に釣られるように、俺の心中にも闘志が滾る。

以下略



63:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:07:13.81 ID:CL7Y8+DEo
俺は里中とともに、ケルベロスの背から、地面に降りる。
ケルベロスの耐性ならば、炎を無視して攻撃を仕掛けることができる。しかし、一気に勝負をつけなければ、奴さんとのパワー比べに突入して、最悪返り討ちだ。

「ちょっと、キミ、どうする気よ?」

以下略



64:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:08:27.22 ID:CL7Y8+DEo

「ぐっ!」

背中に刃物を突き刺されたかのような、痛烈な感覚。しかし、それだけでは収まらない―――敵は、打ち捨てられたケルベロスに向かって、己の先端を、ハンマーのように叩きつけ始めたのだ。

以下略



65:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:09:25.50 ID:CL7Y8+DEo

「あとは任せてください」

―――バカ野郎。何を今更。
俺は最初から、お前に任せて置きたかったんだよ。
以下略



66:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:10:26.53 ID:CL7Y8+DEo



………

以下略



67:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:11:11.63 ID:CL7Y8+DEo

「ん? どったの?」

「いや……今の今まで、お前と会ったことは、夢ではなかったのかと考えてた」

以下略



68:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:12:11.02 ID:CL7Y8+DEo

「そいつは頼もしいな。朝比奈さんはどうかわからんが、少なくとも朝倉は」

「朝比奈さんはとても優秀なペルソナ使いですよ? 彼女の協力を仰げれば、僕らの戦況はだいぶよくなるでしょう」

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69:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:13:09.85 ID:CL7Y8+DEo
全体の色が青で統一されていて、まるでそのドア自体が、うっすらと光っているかのように見える。
このドアは……前に、見たことがある。あれはたしか、そう……三ヶ月前の、影時間の中で。

「どした、キョン?」

以下略



70:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:14:10.25 ID:CL7Y8+DEo

「記憶に留めておいていただけたようで、ありがたい」

イゴールと名乗った老人が、喉の奥だけを使って笑う。

以下略



71:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:15:09.50 ID:CL7Y8+DEo
勿体つけた、いやらしい語調。しかし、俺は不思議と、イゴールの言葉を不快には感じなかった。

「おや……どこか別の場所でも、あなた様を呼ぶ声がするようですな」

ふ。と、俺の背後へ、イゴールの視線が逸れる。それに吊られて振り返ると、俺の視界を、真っ白い光が埋め尽くした。
以下略



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