過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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397: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:35:31.15 ID:+FUAmXwk0



「───ねぇ、アタシは誇っても良いのかな?…」

以下略



398: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:38:00.28 ID:+FUAmXwk0




 デジタル時計を見れば、そろそろ夕方に差し掛かるかという頃合いだった。
以下略



399: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:41:34.58 ID:+FUAmXwk0
 と、刹那。全く意識の外から降り注いだ鋭い激痛がGDF兵四人に連続して突き刺さった。
 不意を突いて襲いかかった肉の裂かれる猛烈な痛みは、一点で交錯していた射線の尽くをあさっての方向に暴れさせ、辛うじて発射された数発の弾丸は何もない虚空に散る。
 
 GDFの攻撃を振り切って質量兵器と化したバイクが仮指揮所へと突っ込んでいく様を見送り、上空から違法改造ネイルガンを撃ち散らした影───和久井留美は、自らと同じ速度で落下する、使い捨てたグレネードランチャーに鉄釘を撃ち込んで残弾を爆散させると、陽炎へ変じる炎と黒煙が揺らめく、GDFの陣形の最中へと着地した。

以下略



400: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:43:41.07 ID:+FUAmXwk0




 外で巻き起こった爆音は、鉄の箱と化している船体内であっても、壁に穴が空いていればまるで吹き抜けるように聞こえてきた。
以下略



401: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:44:25.90 ID:+FUAmXwk0

「撤収…」
「そうだ、敵の増援やらがここに入り込んで来ないとも限らんし、敢えてここに…空っぽのハリボテに拘る理由は無い。ひとまず体制を立て直して、それからだ」

 この時代ならば撤収した短時間に戦艦を掌握できてしまうような敵もいるかも知れないが、それほどの相手ならば、中に誰が入っていようといなかろうとさほど変わるものではない。
以下略



402: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:47:52.04 ID:+FUAmXwk0
 ――――と、瞬間カースと戦闘機械を結びつけた頭に『コプテッドビークル』との言葉が浮かび上がり、ぞっとしない感覚が背筋を駆け抜けた。

 コプテッドビークル。憤怒の街攻略の折、多くの戦闘兵器が乗り捨てられたことにが原因で発見されたカースの習性。
 そのコックピットの中に入り込み、何処から学習したのかその兵器を扱って見せる―――。

以下略



403: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:51:31.35 ID:+FUAmXwk0

「全く、油断ならんな…」

 冷や汗を拭おうとしてヘルメットに阻まれ、出鼻を挫かれた思いでヘルメットを外した隊長は溜息混じりの声を吐こうとして、その瞬間、CSGが新たに反応を検知したことを伝えるアラームがその息を詰まらせた。

以下略



404: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:52:53.57 ID:+FUAmXwk0

「…やってくれるッ!」

 部下四人へも同様に攻撃を放ったカースドヒューマンが、者共の怯んだ一瞬を付いて戦闘機動の仕切り直しを図る。一瞬弾幕の途切れた内に翼の補強を生成し、あわや墜落かというすんでで翼を撃ったカースドヒューマンを狙い、応射の火線を張ったのは隊長が一番早かった。
 カースドヒューマンは殺到する弾丸を潜り抜け、彼を中心に見据えて側面へ回り込もうと飛行する。またあの釘が飛んでくるかと覚悟したが、次の瞬間、その体から放たれたのはもっと大質量の黒い砲弾とでも呼ぶべき代物だった。
以下略



405: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:55:44.60 ID:+FUAmXwk0




(どうなってるんだ、あれは!さっきのは陽動か!?)
以下略



406: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 03:57:35.57 ID:+FUAmXwk0

「…先に断っておくけど、早とちりは勘弁してくれよ?あの少女…二宮飛鳥とか言ったかな。…を指名手配してやるわけにもいかないからね」

「わかってるさ…」

以下略



407: ◆R/5y8AboOk[sage saga]
2015/08/14(金) 04:00:26.96 ID:+FUAmXwk0



 同刻。
 ブラムの方角から走り抜けた振動を知覚して、格闘戦の間隙を縫って戦艦を見上げた和久井留美にも、禍々しく直立するそれは認められた。
以下略



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