過去ログ - コードギアス 【ロスカラ】
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705: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/11(日) 23:32:58.06 ID:LTu7tWvDO
惨めだ。情けなくて、どこまでも無様。戦場で容易く敵を蹴散らす事が出来ても、内面はこんなちっぽけなものでしかない。


それを正直に話したのはカレンに、自分という人間を正確に捉えて欲しかったからだ。上手く伝えられた自信は無いが。

以下略



706: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/11(日) 23:59:31.94 ID:LTu7tWvDO
生徒会室で話して以降、今日のカレンはやたらとライに話しかけてきた。『朝食は食べたか』だの『昨日の夕食は何を食べたか』だの『ジャンクフードばかり食べるな』だの、しつこいくらいだ。


そしてなぜか、ほとんどが食べ物関連だった。

以下略



707: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:00:34.48 ID:+/5T+82DO
そして、今に至る。


視線の数は減るどころか、さらに増えていた。そろそろ質量を持ちそうなくらいだ。教室と食堂では収容人数の桁が違うのだから当たり前だが、ライにとっては致命的以外のなにものでもなかった。

以下略



708: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:02:53.19 ID:+/5T+82DO
「じゃあ、私が持ってくるから。あなたはおとなしく待っててね」


静かだが、有無を言わせぬ口調。ライには頷くことしか許されていなかった。すごすごと着席し、なんとなく窓の外を眺める。まるで主人の帰りを待つペットのような気分だ。

以下略



709: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:04:08.44 ID:+/5T+82DO
「今日のカレン、ちょっと変じゃない?」


この話題の事だと思ったからだ。

以下略



710: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:05:21.89 ID:+/5T+82DO
「……うーん。確かに」


シャーリーは困ったように唸ってから、列に並んでいるカレンの方を見た。

以下略



711: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:07:32.84 ID:+/5T+82DO
「本望でしょ」


「理由くらいは知らないと、死にきれないだろう」

以下略



712: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:09:37.72 ID:+/5T+82DO
四六時中、監視されるとは。まるで囚人の気分だ。このままではまずい。

いま学園にいる人間でなんとか出来る者がいるとしたら、それはシャーリー以外にいない。


以下略



713: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:10:59.25 ID:+/5T+82DO
助けてほしいというのはライの本心であり、切実な望みだが、シャーリーの背中を押したい気持ちも確かにあった。


カレンに必要なのは記憶喪失の不審者ではなく、心を開ける友人だ。それは間違いない。問題があるとすれば、二人が好意を寄せている相手が同じだということくらいだ。

以下略



714: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/10/12(月) 00:12:35.34 ID:+/5T+82DO
シャーリーは呆れた様子だが、ライにはそう言うだけの根拠があった。


以前、学園の中庭でポーチを拾った事がある。色はピンク。可愛らしい外観で、化粧品などを入れるための物だ。カレンの持ち物だと知っていたので、彼女へ届けようと思った。

以下略



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