過去ログ - 八幡「贈り物には想いを込めて」
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24: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 22:24:09.11 ID:7IXBXgnJ0
一旦止まります


25:名無しNIPPER[sage]
2015/06/15(月) 22:30:18.56 ID:6OKaA/KX0
乙!


26: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:10:48.63 ID:7IXBXgnJ0
学校の敷地を出て、人通りの少ない場所までは自転車を手で押して向かう。
敷地内でもし教師に2人乗りを見つかった時には面倒なことになるし、警官などに見つかった場合は最悪切符を切られる恐れもある。出来る限り人目につきにくいルートで駅に向かうことに決めた。

リスクヘッジの出来る俺ってマジ有能。ならそもそも2人乗りすんなって話か。反省してまーす。

以下略



27: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:12:54.70 ID:7IXBXgnJ0
「うーん……やっぱり自転車の荷台ってどこ座っても痛いですね。どうにかしてくださいよー」

「俺にどうしろっていうんだ……」

実際どうにもならない。カップルで2人乗りしてるやつらの荷台にはよくクッションがついていたりするが、そんなものはない。
以下略



28: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:17:39.65 ID:7IXBXgnJ0
「よし。これいい感じですよー」

「よし、じゃねーよ……」

ふんふんと満足げな一色さん。マジで何してくれてんの?
以下略



29: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:20:04.53 ID:7IXBXgnJ0
本日何回目かの溜息をついてから一色の合図でペダルを漕ぎだす。

わずかな浮遊感のあとにぐっぐっ、と力を込めていくと安定巡航に入った。

リズムよく足を上下させ、一定のペースを心掛ける。
以下略



30: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:23:02.39 ID:7IXBXgnJ0
なん…だと…。どうやら完全に読まれているようだ。やはりこいつは俺と言う人間をよく分かっている。

こういう時どうすればいいんだろうか?シカトすればいいと思うよ!

「せんぱーい。無視ですかー?泣いちゃいますよー?」
以下略



31: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:29:37.17 ID:7IXBXgnJ0
駅に近づいてきた。

仕事帰りや学校帰りだろうか、人の往来は先ほど走って来た道と比べてかなり多くなりつつある。
夜闇に飲食店の看板のネオンが光り、街はすっかりと昼に見せるものとは違う顔を見せ始めていた。

以下略



32: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:31:49.19 ID:7IXBXgnJ0
色ならばこうしたイベントを見逃さず、迷うことなく葉山にアピールをするものだと思っていた。
一色の行動原理の中心には「可愛くありたい」というものがある。

そして、その矛先は主に葉山に向けられているはずだった。
信号が青に変わり、再び走り出す。
以下略



33: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:35:49.86 ID:7IXBXgnJ0
痛いほどの真剣な様子が、彼女の顔を見ずとも伝わってくるようだった。

言いたい事はわかる。これ以上拒絶されるのが怖い。
今まで通りでいられなくなるのが怖いという。それは至極当然なことのように思える。

以下略



34: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/15(月) 23:40:21.86 ID:7IXBXgnJ0
「葉山は……逃げないと思うぞ。少なくとも今のお前からは」

「え……?」

急になされた返答に一色がわからない、という声を上げたのでそのまま続けて話す。
以下略



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