過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「ハナヨメ」
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名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:11:59.46 ID:EUGrH/Tp0
「ああ、実はうちの組のものが最近できたばかりの結婚式場で働き始めてな……」
その組員はコワモテながら、ウエディング業界で仕事をするのが夢だったらしい。
どんな転職活動をしたのかは不明だが、念願叶って結婚式場の仕事に就いたその彼が楽に頼みごとをしてきたのだという。
以下略
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:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:13:08.10 ID:EUGrH/Tp0
「まあ、素敵……!」
ずらりと並べられたウエディングドレスに万里花の瞳が輝く。いつも楽のことを見つめる時もキラキラと目を輝かせているが、それに負けずとも劣らない。
式場に着いてからというもの、万里花のテンションは天井知らずだった。
以下略
4
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:13:59.06 ID:EUGrH/Tp0
「わ、私がこれを着ても……?」
「ええ、もちろん、あなたなら私の想像の通りにきっと似合――」
その言葉の終わりを待たずに、万里花がいきなり着ていた制服を脱ぎ始めた。
「うおおーい! 橘、お前何やって……!?」
以下略
5
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:15:01.99 ID:EUGrH/Tp0
「楽様ー!!」
万里花の叫びとともに、控え室のドアが勢いよく開いた。
楽はちょうど白のタキシードへの着替えを終えて、髪のセットをしてもらっていたところだった。
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6
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:16:05.96 ID:EUGrH/Tp0
「あのドレス、小柄でスリムな女性向けのデザインらしいのです。腰回りなどは問題なかったのですが……」
しょんぼりしながら続ける万里花。
しかし、それはすなわち、万里花の身体がその細さ小ささに反するボリュームの胸を備えているということに他ならない。
以下略
7
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:17:22.71 ID:EUGrH/Tp0
「ねえ、ダーリン。何だか最近忙しそうじゃない?」
「えっ?」
ビクリとしてしまった、だろうか。桐崎千棘は怪訝そうに楽の顔を見ている。
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8
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:18:05.46 ID:EUGrH/Tp0
「楽様ー!」
ガラリとドアが開き、もう五時限目も終わったというのに堂々と万里花が教室に入ってきた。
いつも通りの楽に向けられた微笑み。
でも、なんというか、どこかいつもと違う気がする。
以下略
9
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:19:07.14 ID:EUGrH/Tp0
「お、おい、橘、いい加減に……って、ん?」
「ひゃう!」
されるがままになっていた楽が、するりと手を万里花の首筋にあてる。すべすべてもちもちで、ちょっと熱い。
以下略
10
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:20:05.41 ID:EUGrH/Tp0
「……すみません、楽様」
「だから何度も言ってるだろ、無理せずに言え、って」
保健室のベッドに寝かされた万里花は、やはり少し顔が赤い。
エステ帰りなので肌艶はよさそうだが、微かに疲れたような様子が見て取れる。
以下略
11
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:21:27.93 ID:EUGrH/Tp0
「いいお天気ですわね、楽様。まさに、空前の結婚日和ですわ!」
両手を晴れ渡った青空に突き上げながら万里花が言った。二日間安静に過ごしたおかげで元気を取り戻したらしい。
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12
:
名無しNIPPER
2015/06/20(土) 23:22:30.01 ID:EUGrH/Tp0
この一週間、万里花がどんなに今日という日を楽しみにしていたか。
身体が弱いくせに、無理して努力して、それで体調を崩しても秘密にまでしようとして。
それなのに。
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