83:名無しNIPPER
2015/08/18(火) 23:26:23.62 ID:CcaNAY4FO
胸糞展開になるのかなあ
84: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:40:32.61 ID:bXvlyvW5o
呪術師「…………何を、思い出しているの」
思えばあの日から、妹から送られる手紙や、噂で聞く勇者を知る度に胸が高鳴った。
これが恋であり、誰かを愛する気持ちだと、その度に確信に近づいていった。
85: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:40:59.31 ID:bXvlyvW5o
「がっはっは! こりゃいいや〜!」
「いやあ、お頭、すげぇ事、考える……」
「きひひ、これがありゃ、食い物も、酒も、女も、金も!」
「なんでもやりたい放題ってね! あ〜っ! お頭、最高っス〜!」
86: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:41:25.14 ID:bXvlyvW5o
呪術師「…………その剣、どこで?」
お頭「あ〜ん? こりゃ、作ったのさ。あまりにも、有名だろぉ……勇者様の、聖剣はよ!」
87: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:41:51.23 ID:bXvlyvW5o
呪術師(それにしても呪術の反応が弱々しくもある……これは、どういう事……)
私が思案していると、一人の野盗が近づいて来た。
それを冷静に見つめていると、野盗は少し眉間にシワを寄せて威嚇する様にナイフを取り出した。
88: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:42:17.08 ID:bXvlyvW5o
野盗A「んぐぇ」
野盗B「あっ、ちょっとうらやましい」
89: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:43:08.79 ID:bXvlyvW5o
野盗A「女ァ……お前、呪術を使うのか」
野盗B「って事は……お前が、そうなんだなァ」
90: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:43:37.01 ID:bXvlyvW5o
野盗C「お〜……乳だけじゃねぇな、色っぽい顔してるじゃん」
呪術師「答えろ、あなた……何者!」
91: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:44:04.51 ID:bXvlyvW5o
――とある廃砦
犬勇者「はっはっはっは……」(あー、疲れた……)
92: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:44:32.43 ID:bXvlyvW5o
犬勇者(さて、この辺りのはずだけど――――むっ?)
最上階の、最奥の扉の先から声が聞こえる。
俺は気配を殺しながらも、耳を済ませる。野太い、男たちの声が聞こえる。
93: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:45:50.56 ID:bXvlyvW5o
ぷっつんすると、視界が真っ白になる。
それは昔からの癖で、魔物達との戦いでもよく後先考えずに戦うなと仲間から言われていた。
だけど、感情を抑えきれない俺は、勢いで全てを成し遂げてしまう。悪い癖だけど、止められない。
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