14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:21:50.37 ID:rVNZ4GiQo
〜
「2月14日……あっ」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:22:35.07 ID:rVNZ4GiQo
〜
「おいしい……!」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:23:48.30 ID:rVNZ4GiQo
数秒ののち櫻子は予定を確認するため、思い出したかのように携帯を取り出した。バイトも部活もない今の櫻子がそれでも予定を確認するのはもしかして先約がいるからではないだろうか……少しだけ心配になったところに口を出したのは花子ちゃんだった。
「櫻子はどうせ予定なんか何もないでしょ。久しぶりにひま姉とどこか行って来れば?」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:24:54.18 ID:rVNZ4GiQo
「あ、ありがとう……まさかOKされるとは……」
「な、なんだよ……そっちはわざわざこれ言うために来てくれたんでしょ?」
「そうなんですけど、当初の予定……あ、いえ……なんでもありませんわ」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:25:22.49 ID:rVNZ4GiQo
〜
2月12日、金曜日。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:25:59.08 ID:rVNZ4GiQo
別々の高校に進むことになるんだという実感が湧き始めたとき、「私がいなくても櫻子は大丈夫だろうか」とそれしか気にならなかった。
小さい頃からずっと一緒で、私は櫻子の世話を焼いてきた。勉強から身の回りの雑事から翌日の学校の準備まで、なかなかちゃんとできない櫻子を支えるのが私の使命とでもいうように誰に言われるでもなくやっていた。
20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:26:29.15 ID:rVNZ4GiQo
(……私にとって、櫻子って何なのかしら)
いつからこうなってしまったのか。私は櫻子のことしか考えられなくなっている。私からすればまだまだ子供っぽいあの子に安寧を求めるかのように縋りたいと思っている。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:27:08.26 ID:rVNZ4GiQo
櫻子を目の前にしていなければ、きっとこの気持ちはもっと早くに判明していたことと思う。たまたま中学までずっと一緒だったから見えてこなかっただけのことだ。私は最初の最初から……ずっと櫻子が好きなのだ。
心の戦いが終わってしまうと勝ち残った方が一気に幅を利かせるもので、私の行動・思考全てが「櫻子が好き」という前提に裏付けられていく。まだ否定したい気持ちが残っていないわけではないが、それを妙な納得が上回ってしまう。
22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:28:03.81 ID:rVNZ4GiQo
「なるほどねー。毎年チョコのやり取りしてた感じ?」
「やり取りというか……私が一方的に作ってるだけですけど」
「ほぉ〜、片想いってこと?」
23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/07(月) 00:28:55.44 ID:rVNZ4GiQo
〜
2月13日、土曜日。
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