過去ログ - 千早「12色のクレパス」
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145:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:36:07.15 ID:WfReZCwA0
 突如、順番を無視してキャンバスを奪い、亜美と真美が乱暴に描き殴ります。
 こんなお茶はー、亜美達が修正してやる→! うりゃうりゃ→!

 何するの、止めなさい! と、律子が慌てて奪い取り、緑の葉っぱを描き直しました。
 フツーのモノ描いても、つまんなくない? と、美希は律子の横から手を伸ばします。
以下略



146:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:40:37.83 ID:WfReZCwA0
 皆を引っ掻き回す、賑やかな黄色。

 我が強いけれど、全体を良く見て立ち回るピンク。

 ガサツで不器用だけれど、周囲を気遣う繊細な黒。
以下略



147:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:43:38.16 ID:WfReZCwA0
【12】

 お待たせして、すみません。


以下略



148:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:47:17.56 ID:WfReZCwA0
 ってあぁ、す、すみません!
 そういう話じゃなくて、ですよね!?


 実は――ずっと、不思議に思っていたことが、あったんです。
以下略



149:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:50:39.71 ID:WfReZCwA0
 ――成長した姿を、見せることができたと思うか、って?

 あ、アハハ――自分では、正直、分かりません。


以下略



150:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:54:15.69 ID:WfReZCwA0
 俺が子供の頃は、日本で冬季オリンピックをやっていてな。
 スキーの、日の丸飛行隊ってのに憧れて、俺達はブランコでジャンプしまくったんだ。

 プロデューサーさんのブランコは、どんどん加速していきます。

以下略



151:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 00:57:39.54 ID:WfReZCwA0
 プロデューサーさんは、私と美希のケンカが演技だって、気づいていました。

 だから、似たような演技がある、舞台のお稽古を見て――。
 あの時からの、私達の成長を見たかったのかなって。

以下略



152:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 01:01:51.40 ID:WfReZCwA0
 美希が、こう言っていました。
 自分を取り巻く世界は、自分を映す鏡――そうプロデューサーさんが、言ってたって。


 きっとプロデューサーさんは、鏡になろうとしていたんだと思います。
以下略



153:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 01:05:38.93 ID:WfReZCwA0
 そうやって、必死に私は、皆に笑顔で接していました。

 ううん――笑顔という仮面を盾にして、必死に、皆から逃げていました。

 分厚くなった仮面の真ん中にある、本当の私を、誰にも見られたくありませんでした。
以下略



154:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 01:08:50.46 ID:WfReZCwA0
 このサファイアが付いたリボンは、千早ちゃんのプレゼントで――。
 私が今付けているリボンは、ルビー!
 えへへ、どうですか?


以下略



155:名無しNIPPER[saga]
2015/10/25(日) 01:11:56.77 ID:WfReZCwA0
 ――私達のことが、好きだから?

 ふふっ――私も本当は、そうであったらいいなって、思うんですよ?

 でも、たぶんそれは無いかなって、私には思えてしまうんです。
以下略



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