過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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31: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:12:29.88 ID:Lruyaxur0
姫と執事は大急ぎで馬を走らせていた。


執事『城が…魔物の軍勢に攻められています!』

以下略



32: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:14:13.06 ID:Lruyaxur0
城の中は外観よりも悲惨だった。
見知った顔の兵士達が倒れており、あちこち戦闘で破壊された跡がある。
城内は血の匂いが漂っており、姫はクラクラした。

姫「何てひどい…!!」
以下略



33: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:14:54.77 ID:Lruyaxur0
姫「あ、兄上っ!」

姫は兄に駆け寄ろうとしが、肩をグイッと掴まれる。

執事「お待ち下さい、危険です!」
以下略



34: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:15:43.17 ID:Lruyaxur0
魔物A「王子は天才的な才能の持ち主とはいえ、まだ子供…襲撃を察知した時点で、避難させられたか」

魔物B「かつて勇者が築いた城だ。侵入者にはわからない隠し部屋があってもおかしくはないな」

魔王「手は打ってある」
以下略



35: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:16:51.47 ID:Lruyaxur0
魔王「王を殺し、王子を手に入れた――学者よ、貴公の協力に感謝する」

学者「フフ…その代わり、魔王城で魔法の研究をさせて頂けるお約束…どうぞお忘れなく」

執事「学者…! 奴が内通者だったのか!」
以下略



36: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:18:14.34 ID:Lruyaxur0
姫「兄上…」

魔王らが去った後、姫は王の側に駆け寄った。
少しの希望を抱いて、王の胸に耳をあててみた――だけど鳴らぬ鼓動に、希望は簡単に裏切られた。

以下略



37: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:18:53.89 ID:Lruyaxur0



笛吹き(姫は、まだいるか)

以下略



38: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:19:30.58 ID:Lruyaxur0
笛吹き(ばかな…魔物達には、兵以外は殺すなと…)

執事「異変に気付かれた姫様は、制止も聞かず襲撃中の城に駆け込んでいき…私が見つけた時、姫様は既に…」

笛吹き「なんで…」
以下略



39: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:20:40.04 ID:Lruyaxur0
笛吹き(どうして――)

どうして自分は、それを予測できなかったのだろう。
いや――姫が異変を察知するのは、十分予測できる事態だったではないか。
異変に気付いた姫が城に駆けつけ、魔物達に立ち向かうことだって――
以下略



40: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:21:46.46 ID:Lruyaxur0
しばらくして、笛吹きはフラフラしながら立ち去っていった。
その姿はやがて見えなくなり…

姫「ありがとう、執事」

以下略



41: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/23(月) 18:22:15.37 ID:Lruyaxur0
今日はここまで。
姫様ダークサイドへ。


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