過去ログ - 奴隷少女「私を、守って下さい…」執事「それが貴方の願いならば」
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◆WnJdwN8j0.
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2015/12/14(月) 19:34:55.35 ID:4rPHk/l00
人間と魔物の対立…というのは何百年も昔に収束した。今は両種族は共存し、種族同士のいがみあいもない。
しかし世界が幸せなのかというと、そうでもなかった。
今、世界は飢饉に陥っていた。
作物はろくに実らず、死病が流行していた。
以下略
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:35:23.70 ID:4rPHk/l00
奴隷「はぁっ、はふっ……」
奴隷は伸びた草の中に身を潜め、ようやく体を休めることができた。
だが心は今だ休まらない。彼女を追う魔物は、すぐ側にいるのだから。
以下略
4
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:35:53.15 ID:4rPHk/l00
奴隷「……?」
魔物A「いたか!?」
魔物B「いない…もしかして、ここにはいないのか」
以下略
5
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:36:23.04 ID:4rPHk/l00
奴隷(私は今追われているんです)
この場から動けない現状、何もできるわけがなかった。
“もしかして貴方の側に感じる、2つの魂が追っ手でしょうか?”
以下略
6
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:36:48.76 ID:4rPHk/l00
"一瞬、彼らの動きを止めます。その隙に貴方は、そこからまっすぐ右に向かって下さい"
奴隷「右ですね」
"では、参ります――"
以下略
7
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:37:24.79 ID:4rPHk/l00
カッ――
奴隷「!?」
魔物A「な、何だ!?」
以下略
8
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:38:07.19 ID:4rPHk/l00
魔物A「何だ、貴様は!」
天界の使い「私は天界の使い。この方を守護し、奉仕する者」
魔物B「よくわからないが、俺らの邪魔をするならブッ殺すぞ!」
以下略
9
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:38:43.58 ID:4rPHk/l00
奴隷「何かお礼をしたいのですが…」
だが奴隷として育ち、最低限のものしか与えられず生きてきた彼女は、何も持っていない。
天界の使い「お礼などとんでもない。先ほども申した通り、私は当然のことをしたまでですよ、お嬢様」
以下略
10
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:39:22.11 ID:4rPHk/l00
天界の使い「くすぐったくありませんか?」
奴隷「い、いえ。大丈夫です」
奴隷は切り株に座らされ、治療を受けていた。
以下略
11
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:39:51.09 ID:4rPHk/l00
いつの代からかはわからないが…母も、その母も、その母も…彼女の血筋は、代々奴隷だったらしい。
生まれてすぐに母と引き離された彼女には、温かい思い出がない。
幼い時から虐げられ、暴言と暴力に晒され、尊厳を踏みにじられてきた。
だが暴力といっても、彼女は他の奴隷のように傷跡がつく程の暴力には晒されていなかった。
以下略
12
:
◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/12/14(月) 19:40:31.86 ID:4rPHk/l00
奴隷(だけど――)
これはまるで夢。
自分よりいい身なりをした男の人が奴隷の自分なんかに、奉仕させて欲しいと跪いている。
以下略
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