過去ログ - 瀧「君の、名前は――」
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:00:51.23 ID:6BNWGd8K0
お母さんの出身地、飛騨には、十数年前、隕石が落下している。

正確には1200年ぶりに地球に接近した、ティアマト彗星が分裂。その欠片が隕石となって、お母さんの住む糸守町に降り注いだそうだ。

何で私がこんな事を知っているかと言うと、何となく気になって調べたからだ。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:02:38.75 ID:6BNWGd8K0
悶々とした気分で寝たままだったせいか、私はその日、変な夢を見た。

夢の中の私はどこかの田舎町で、何故か男の子になっていた。

しかも鏡を見ると、結構な美男子だった。背も高いし。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:03:42.39 ID:6BNWGd8K0
俺と三葉の仲は、トントン拍子で進んでいった。

会話のノリやテンションもドンピシャ。

二人で一緒に行きたい場所や、食べたい物、やりたい事も見事に合致。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:05:00.57 ID:6BNWGd8K0
呼び捨てにした時は一瞬、怒られるかもと思ったが。

彼女はなぜかとても嬉しそうに笑ったあと、もう一回三葉って呼んでと言った。

「……三葉」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:05:58.99 ID:6BNWGd8K0
そうして、三葉と出会って一ヶ月も経たない内に。

俺は三葉に告白する決意を固めた。

今までの人生で一度も告白した事もない俺だが、自然とその決意は固まっていた。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:06:56.04 ID:6BNWGd8K0
そうして、次の週末。

いつも通り、二人でデートをした帰り道。

「……」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:07:41.09 ID:6BNWGd8K0
出来る限り、真剣な顔をして、三葉の目を見る。

吸い込まれそうなほど、綺麗な目だ。

「伝えたい事があるんだ」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:08:28.32 ID:6BNWGd8K0
……告白するにはシンプルすぎるセリフだし、ましてやこれくらい声に出して言えよって思われるかもだし、何でか勢いで俺の名前まで書いてしまったけどさ。

思いついた時、何故か、これだ! これしかない! って、そう思ったんだ。これなら絶対に、三葉もOKしてくれるって。

……そう思ったんだけど。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:09:31.34 ID:6BNWGd8K0
「はい。顔上げていいよ」

ネガティブな妄想にテンションが急降下していたところで、三葉の口からそんな言葉が。

恐る恐る。ゆっくりと顔を上げる。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:10:11.06 ID:6BNWGd8K0
「ほ、本当か?」

「うん。私でよければ付き合ってください」

「ほ、本当に……いいんだな!?
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:11:34.22 ID:6BNWGd8K0
私は、とある田舎の男の子と入れ替わっている。

非現実的だが、その現実を受け入れるには十分すぎるほどの体験をしてしまった。

ここ最近、不定期ではあるものの、週に2〜3回入れ替われば、誰でもそれを現実として受け止めることだろう。
以下略



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