21:名無しNIPPER[sage]
2016/10/21(金) 13:00:22.87 ID:BdiutnPFO
 ウサミン星の罠だよそれは 
22:名無しNIPPER[sage]
2016/10/21(金) 20:49:00.78 ID:wJSPwBQ2o
 乙 
23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:51:48.34 ID:uhMwzG8T0
 === 
  
  古びた街灯の黄色味がかった明かりの下、まるでスポットライトに照らし出されるように存在していたその屋台は、 
  二人との距離が近づけば近づくほど、その外観をハッキリと確認すればするほどに、どんどんとその怪しい雰囲気を増していく。 
  そんな風に、楓の後をついて歩くプロデューサーには思われた。 
24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:52:42.39 ID:uhMwzG8T0
  
 「私時々、お仕事中の貴方とそうでない時の貴方、どちらが本当のプロデューサーか聞きたくなります」 
  
 「どっちも。ただ、勝手の違いに戸惑ってるんです」 
  
25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:54:19.44 ID:uhMwzG8T0
  
 「じゃああの写ってる人影は? 何人かいるようなのに、話し声すら聞こえない」 
  
 「それは皆、食事に夢中なんですよ。それこそ、お喋りする間も無いくらいに」 
  
26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:55:59.55 ID:uhMwzG8T0
  
  楓を説得することを今度こそ諦めたプロデューサーが、悪あがきにも似た皮肉を込めてそう言った。 
   
  すると楓は、何を言ってるんですかと言わんばかりの顔でプロデューサーを見つめると、 
 「だって、貴方と一緒ですから」と答えたのだ。それもさも当然、当たり前だと言った調子で。 
27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 08:57:45.29 ID:uhMwzG8T0
  
  何だかんだと御託を並べても、プロデューサーだって一人の男。 
  素直に喜べない条件付きでも、美人に頼られて悪い気はしない。 
  
  ……そんな乗せられやすい自分にたいして、呆れたように苦笑する。 
28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:00:03.59 ID:uhMwzG8T0
 =・= 
  
  カウンターの向こう側。老木のような顔をした、見た目の割に恰幅の良い老人が、 
  やって来た二人を「いらっしゃい」と出迎えた。 
  
29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:01:23.86 ID:uhMwzG8T0
  
 「お隣どーぞ、お二人さん」 
  
 「あ……どうも」 
  
30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:03:00.94 ID:uhMwzG8T0
  
  老人の答えに、楓がプロデューサーの方を見た。 
  その顔にはデカデカとした大きな字で「困った」と書いてある。 
  
  とはいえ、別に楓の質問の仕方が悪かったというわけではない。 
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