過去ログ - 高垣楓「夢と現を、月見で一杯」
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37: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:15:36.20 ID:uhMwzG8T0

 口の中に入った白玉の想像以上の甘ったるさに、驚きの声を上げるプロデューサーと、
 悩ましい吐息を立てながら、困り顔でもぐもぐと必死に口を動かす楓。

 そんな二人の反応を満足そうに眺めて、老人が言う。
以下略



38: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:36:45.67 ID:uhMwzG8T0

「あい」

 カウンターの上に、徳利とお猪口がトンと置かれた。

以下略



39: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:38:51.74 ID:uhMwzG8T0
=・=

 ――……黒蜜騒ぎからしばらく経って。

 屋台の中には静かに酒を飲む楓と、眉間に深い皺を寄せ、
以下略



40: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:40:02.02 ID:uhMwzG8T0

「私も色々とお酒は飲んで来たつもりでしたけど。こんな味は、初めてです」

「ニンジンをォ、丸かじりしてるよんな味。活きの良いニンジンじゃなきゃ、まず出んめ」

以下略



41: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:42:32.25 ID:uhMwzG8T0

「これも月見酒には、敵んめ」

「月見酒」

以下略



42: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 09:44:04.74 ID:uhMwzG8T0
とりあえずここまで。全体の三分の二は終わったので、夜には終わらしたい予定。


43: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/23(日) 23:57:26.16 ID:uhMwzG8T0
=・=

 月が、出ていた。

 黄色く欠けの無い月は、先ほど見た時よりも、さらにその輝きを増しているかのようにも見えた。
以下略



44: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/24(月) 00:00:49.33 ID:s0PoLOR90

「どういうことですかね」

 プロデューサーが、楓の隣にやって来て囁いた。

以下略



45: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/24(月) 00:04:05.45 ID:s0PoLOR90

 プロデューサーを見つめる楓の目は、今や好奇心でらんらんと輝いていた。

 いや……単に屋台で飲んでいた、酒の酔いが回ってきているだけかも知れない。

以下略



46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/10/24(月) 00:06:02.69 ID:s0PoLOR90
=・=

「ささ、グイッと飲んめェ」

 老人に勧められるままに、楓がお椀の中の液体を口に含む。
以下略



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