過去ログ - 【ペルソナ5】死がふたりを分かつまで【佐倉双葉SS】
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11:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:40:00.90 ID:YOv8t40L0

本当は、今も双葉と過ごしていたかもしれない。
自分の傍に身を寄せた時に漂ったシャンプーとは別の甘い香り。
香水を付けることの無い彼女のことだ、鼻腔を擽ったのは双葉自身の香りだろうか。
プレゼントを渡し照れくさそうに微笑む双葉を見た瞬間、背筋をぞくりと甘い痺れが走った。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:41:02.68 ID:YOv8t40L0
明日、自分は出頭する。
新島の言葉のとおりであれば、獅童の罪の立証を望めども怪盗団という「正義の味方」の存在を望まない大人達によって、戒斗は少年院送りになるのであろう。
それが仲間の為になるのであれば悔いはない。
しかし、自分には取り返しの付かないレッテルが付く。
傷害の前科とは比べものにならない重いレッテルが。
以下略



13:まずはコーヒーを一杯[saga]
2016/11/11(金) 21:44:17.47 ID:YOv8t40L0



肌を刺すような寒さに目が覚めた。
時計を見れば、いつもより一時間も早く目が覚めたようだ。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:48:07.24 ID:YOv8t40L0




沸騰した湯をゆっくりと注いでいく。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:51:27.28 ID:YOv8t40L0

「自分達はそんなつもりはなかった、ってよ。笑っちまうよな。小さなガキを人殺しだ、死んじまえだって散々罵っておいてこれだ」

自分の分のコーヒーを淹れると、惣治郎は暁の隣に腰掛ける。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:54:16.63 ID:YOv8t40L0

「……で、何思いつめた顔してるんだ、朝から」

「わかりますか?」

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:56:02.37 ID:YOv8t40L0
重く冷たい塊を吐き出したかのような声だった。
口にしてから、暁は視線をカップへと移す。
気まずさからではない。
言葉にした途端、それは急速に現実味を帯び始めたからだった。
時間が止まったようなルブランの中で、目を逸らしてきた現実が目と鼻の先に来ていることに、今更に愕然とする。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 21:58:15.96 ID:YOv8t40L0

「これで二度目なんだ」

「……」

以下略



19:17歳[saga]
2016/11/11(金) 22:00:26.58 ID:YOv8t40L0

「そんなこと、わかるんですか?」

「父親ナメるなよ」

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/11/11(金) 22:01:09.62 ID:YOv8t40L0

熱いものが不意に頬を伝った。
カップの中にぽつり、ぽつりと落ちて行く。


以下略



21:父と息子[saga]
2016/11/11(金) 22:04:31.03 ID:YOv8t40L0



「コーヒー、ご馳走様でした」

以下略



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