867:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:31:54.41 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「修復無用!!!」
突き刺す!!
柳刃包丁のようなサイズのそれを躊躇なく傷口へと突き立て、二度、三度。自ら左、その肘先を切断…!
868:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:32:28.78 ID:ha7ZcpN9o
狂気に取り合うつもりはないとばかり、絵里が令じるは即座の烈風撃。
万物を停止させる冷気もさることながら、風速もまた大型台風の暴風域が如し。
舞い積もった大量の雪を巻き上げ、地吹雪が怒涛を馳せる!
エンペルト、ガラガラ、ディアンシー。
869:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:32:57.41 ID:ha7ZcpN9o
突き上げる樹をダイヤの触腕が受け逸らし、ガラガラの炎骨が叩き割り、ディアンシーは金剛珠の防壁で自分たちを守護する。
だがそれは極限の集中、長く続くものではない。
メガユキノオーの過度な出力は、まだ数十秒と樹氷を突き立て続ける事を可としている!
そんな間隙、横ざまに飛来する鋼の光弾。
870:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:33:24.65 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ(エンペルト…ごめんなさい!)
絵里「明確に捨て駒。情に駆られていない。時と場合によって割り切りは必要、成長しているわね、ダイヤ」
ダイヤ「今の貴女から褒められたところで!これっっっぽちも嬉しくありませんわ!」
871:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:33:52.13 ID:ha7ZcpN9o
━━━KABOOM!!!!
絵里「…!」
872:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:34:46.20 ID:ha7ZcpN9o
軍人にチャンピオン、戦闘者たちの対峙に言葉はなく、交わす眼光すら僅かに一秒!放つ!
「メガバクーダ!“ふんか”だ!!!」
873:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:35:21.02 ID:ha7ZcpN9o
惜しむらくは二点。
メガバクーダの体力が凍結に減じていたこと。
メガユキノオーの力に空間の気温が下がりきっていたこと。
“ふんか”は威力を抑えられ、“ふぶき”は理論上最大値でのポテンシャルを発揮。
874:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:36:17.44 ID:ha7ZcpN9o
岩と氷、タイプ相性や良し。
だがそんな理屈より何よりも、大勢の人々の想いが乗せられた一撃。
いかなメガシンカ体とは言え、至近で浴びせられて耐えられるはずもなし。
875:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:37:27.69 ID:ha7ZcpN9o
既にディアンシーは満身創痍だ。
メガユキノオーとの最後の交撃、絵里はエースが打倒される瞬間にさえ動じることなく最善の手を下した。
“こおりのつぶて”、氷タイプ最速の一撃でディアンシーへとダメージを与えたのだ。
876:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:38:20.95 ID:ha7ZcpN9o
ダイヤ「………けれど、諦めません」
絵里「どうして?」
ダイヤ「どうして?……ふふっ。やはり、今の冷たい貴女はわたくしの大好きなエリーチカとは別人なのですね」
877:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:39:28.22 ID:ha7ZcpN9o
転がり、転がって滑り、絵里の体は自ら打ち立てた氷柱へとぶつかって止まる。
仰向けに倒れた姿勢、呻いて手を伸ばし…ぱたりと落とす。
絵里「……あり、がとう…」
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。