過去ログ - 魔術士オーフェン無謀編・死にたい奴から前に出ろ!
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2017/04/15(土) 02:37:36.62 ID:Ip5evVVC0
現代社会において、金銭という存在は人が生きる上で必要不可欠なものになってしまった。
もしかしたら、反論する者もいるかもしれない――人の繋がりや正しき心。そういった精神的な充足こそ真に生きる上で必要なものなのだと。
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2017/04/15(土) 02:38:05.63 ID:Ip5evVVC0
キエサルヒマ大陸において流通する通貨は、大別して2種類が存在する。
ひとつはソケット紙幣。もともとはソルト・チケット、塩の引換券であり、
一般的な通貨としての地位を得た現在でも、塩相場の影響で価値が大きく変動してしまうという欠点がある。
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2017/04/15(土) 02:38:59.97 ID:Ip5evVVC0
オーフェンの言葉に――
コンスタンスは虚空に視線を向けた。遠い記憶を思い出すための動作。
あるいは単に、思い出したくない記憶を思い出すための動作か。
以下略
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2017/04/15(土) 02:39:47.77 ID:Ip5evVVC0
それに対して、オーフェンはバンダナを巻いた額に手をやった。彼にとっても、頭の痛い話ではあったのだ。
「一応この前、不本意ではあったが元金の一部を返済したろ。その実績が評価されちまったらしい」
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2017/04/15(土) 02:40:22.57 ID:Ip5evVVC0
◇◇◇
トマトとチーズのリゾットを平らげ、再び片付いたテーブルを前にして。
オーフェンは金貨袋を開き、中身を10枚ずつにして積み上げていった。金貨の山が9つ、あまりが9枚。
以下略
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[saga]
2017/04/15(土) 02:41:12.55 ID:Ip5evVVC0
そんな信頼の証も、コンスタンスは気に入らなかったらしい。ばんばんとテーブルを叩いて抗議の意を示してくる。
「だーかーらー! 警官が非合法の金融業者から借り入れなんて出来るわけないでしょ!」
「そら、別に無理にとは言わんが……」
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[saga]
2017/04/15(土) 02:41:48.49 ID:Ip5evVVC0
「おっと、話が逸れたが、コギー。融資の件はなしってことでいいんだよな?」
相手の反応を待たずに、オーフェンはテーブルの上の金貨の山をひとつずつ袋に戻し始めた。
ひとつ減り、ふたつ減り、やがて手紙の重しになっている一山だけを残した頃になって、コンスタンスが再起動を果たす。
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[saga]
2017/04/15(土) 02:43:13.67 ID:Ip5evVVC0
さて、とオーフェンは一呼吸いれてから、ぱちぱちと音を立てて金貨を並べて見せた。
「とりあえず、九枚くらいでいいか? 端数が捌けると後の管理が楽だし、バッグだか財布だかの支払いには足りるだろ。
利子も含めて4か月の分割払いでいいぞ」
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[saga]
2017/04/15(土) 02:44:01.98 ID:Ip5evVVC0
「ね、ねえ、オーフェン……」
歯の根が合わないらしく、かちかちという音を響かせながら、コンスタンスが恐る恐ると言った感じで口を開く。
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[saga]
2017/04/15(土) 02:44:28.76 ID:Ip5evVVC0
「……何の真似だ?」
「わたしが思うに、この辺にあぶり出しで『一か月後から利率10倍』とか『営利的ドナー提供に同意します』とか書いてあると思うんだけど」
以下略
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