5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:40:58.40 ID:1a597gsV0
志希
「……そう、プロメテウスの火。知ってる?
昔々あるところに、プロメテウスという神様がいました。
6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:42:25.45 ID:1a597gsV0
志希
「……さて、おしゃべりもここまでにしよっか。そろそろ効いてきたでしょ?
うん、そう。さっきプシュっと吹きかけたやつ。志希ちゃんじるしの惚れ薬。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:43:24.35 ID:1a597gsV0
文香
「……目が覚めましたか、プロデューサーさん。落ち着いてください、ここは安全な場所です……叔父が借りてる倉庫の一つです。
私の子供のころの遊び場と言いますか……秘密基地と言いますか。久しぶりにきましたが、あまり変わってないようです。
8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:44:20.58 ID:1a597gsV0
文香
「………………なにを言ってるんですか、プロデューサーさん。
私があなたと最後に話したのは、もう何年も前のことではありませんか。
9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:44:56.70 ID:1a597gsV0
文香
「……アイドルを辞めた人、ですか? そうですね。早苗さんと、留美さんと、美優さんは、Pさんがいなくなってすぐでしたね。
辞めたと言っても、一月に一度くらいは顔を出しているそうです……これは私の予想ですが、きっと三人でプロデューサーさんを探しているような気がします。
10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:45:47.15 ID:1a597gsV0
文香
「……辞める前、ですか? 事務所は特に変わった様子はありませんでしたけど……Pさんにもおかしなところはありませんでした。
ですから、Pさんの辞表が届いたときはみんな真っ青になっていました。
11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:47:14.46 ID:1a597gsV0
文香
「……ところで、Pさんは、胡蝶の夢というお話を御存知でしょうか。
荘子という中国の思想家の説話の一つで、『私は蝶になった夢を見た。しばらく自由に飛びまわっていたが、ふと目が覚めた。果たして私は蝶の夢を見ていたのか、それとも私が蝶の見ている夢なのか』――というものです。
12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:49:08.15 ID:1a597gsV0
文香
「そうです……私はあの人に抱かれました。だって仕方がないではありませんか……あの人は私の世界を広げてくれた。
私では届かない扉を開いて、かつて見たことのない景色を見せてくれた。
13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:50:15.05 ID:1a597gsV0
まゆ
「……文香、さん……? Pさんを匿ったのは、あなただったんですかぁ……?」
文香
14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 00:54:46.09 ID:1a597gsV0
文香
「……ひとつ、よろしいですか、まゆさん」
まゆ
「なんですか、文香さん。邪魔をするというのなら、文香さんでも――」
31Res/39.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20