谷間の百合 (オリジナル百合)
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 15:04:00.62 ID:Li1QhE+X0
ナツは、思い出すように目を閉じた。

「親を殺しても、私は感謝されるんだなと思いました。褒めてくれるんだ、喜んでくれるんだそう思いました。ただ、生きているだけで私はキスをもらえるのだと思いもしました。そう、生きているだけでね」

ナツは、もう一度私に唇を近づけた。
以下略 AAS



25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 15:21:27.01 ID:Li1QhE+X0
ナツは家族を知らないんだ。
生きることを教えられても、与えられなかった。
教えられたのに、奪われる所だった。
だから、家族になる必要を感じない。
でも、美味しいご飯と、温かい寝床と、キスだけは知っている。
以下略 AAS



26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 15:30:50.84 ID:Li1QhE+X0
数日が経って、私は漸くみんなのお墓参りに行くことができた。
おばさんに襲われたことは両親に言わなかったので、外出を咎められることはなかった。
ナツは相変わらず紳士みたいに日傘を差してくれた。

「ナツ、それ自分で持つよ」
以下略 AAS



27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 15:49:47.07 ID:Li1QhE+X0
持ってきていたお茶を二人で分け合って飲んだ。
それから、バケツに水を汲んで柄杓で水をすくった。
墓石に水をかけて、いくつもあるので数十分くらい要した。
墓石に彫ってある子どもたちの名前を指でなぞる。
みな、私より年下だった。
以下略 AAS



28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 15:57:43.05 ID:Li1QhE+X0
「私は」

「来たばかりだし、いきなり言ってもあれかな」

私は笑ってなんでもないよと言った。
以下略 AAS



29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:09:07.34 ID:Li1QhE+X0
そう言っても、一向に日傘を下に置かない所、信用していない。

「ほら、ちょっと抱っこしてみたら」

私は立ち上がって、ナツの胸にうりぼーを無理やり抱かせた。
以下略 AAS



30: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:16:44.55 ID:Li1QhE+X0
走り回って、ナツは漸くキノコをポケットから出せばいいと思い当たったのか、うりぼーに向けて放り投げた。

「はあッ……はあッ」

「もう、終わり?」
以下略 AAS



31: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:26:43.18 ID:Li1QhE+X0
「まだ、遊んで欲しそうだよ」

「ミソラ、あなたは走らないからって」

私は隠し持っていたキノコをまたポケットに忍ばせた。
以下略 AAS



32: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:44:12.27 ID:Li1QhE+X0
「ナ……ッツ」

「あの子か、あの子なあ、うりぼーと気持ちよさそうに眠りよったけえの。起こしたげるのも可哀相やろう?」

「や……ッ」
以下略 AAS



33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/07/27(水) 16:53:00.85 ID:Li1QhE+X0
ナツを無理やり引き離して、私たちは山を下りた。
おばさんは唸っていたけれど、あまり大きな外傷はなさそうだったので、そのまま放っておいた。
心配ではあったけど、さらに逆上して襲いかかられたらたまったものではない。


以下略 AAS



51Res/44.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice