【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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111:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:28:31.87 ID:roP5EhAm0


第22話 愛しているよ


以下略 AAS



112:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:29:09.11 ID:roP5EhAm0
「……成る程な」

意外なことに、圭介は冷静だった。
彼はポケットに手を入れたまま、ジュリアに向き直った。

以下略 AAS



113:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:29:41.32 ID:roP5EhAm0
「そんな気はしていた。人造スカイフィッシュである君を、アメリカ赤十字が何の意図もなく派遣してくるわけがない。なにせ……」

圭介は鼻を軽く引きつらせ、淡々と言った。

「俺達には、人権がない」
以下略 AAS



114:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:30:17.87 ID:roP5EhAm0
「…………」
「命乞いをしなさい」

淡々とした声でジュリアは圭介に言った。

以下略 AAS



115:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:31:01.94 ID:roP5EhAm0
「いや……君はきっと、引き金を引く。分かってる。これは脅しじゃない」
「…………」
「そして、これは赤十字全体の意思だろう。なら、俺がここで騒いで、たとえ君を組み伏せたとしても。俺が助かる確率は極めてゼロに等しいってわけだ」
「何を冷静に……分析している場合?」
「ああ。最期くらいゆっくりしたいと思ってね」
以下略 AAS



116:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:31:47.24 ID:roP5EhAm0
「いつも何も」
「…………」
「そういうものだろう。マインドスイーパーの最期って大体」
「……そうね」
「坂月は、そうやって俺が殺したからな」
以下略 AAS



117:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:32:16.39 ID:roP5EhAm0
「元の人格は崩壊。理性もなくなり、自分が誰かも分からなくなった。常に何かに怯え、何かに怒り。人を治し続けたS級能力者は、ただのリビングデッドに成り下がった」
「だから……殺したの?」
「そうだ。それが、坂月の遺言でもあった」
「遺言……?」
「人格が壊れる前に、あいつは俺に、自分自身の治療を依頼していた」
以下略 AAS



118:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:32:46.46 ID:roP5EhAm0
「…………」
「最初で最後の、治療だ」

圭介は床にタバコを投げ捨てると、靴のつま先で踏みにじった。
指先でメガネの位置を直し、彼はジュリアをまっすぐ見た。
以下略 AAS



119:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:33:18.68 ID:roP5EhAm0
「全部、坂月の悪夢がモチーフになっているからなんだ」
「それじゃ……」
「君の中にも、坂月の悪夢が感染させられている。君も病人だ」

絶句したジュリアに冷たい目を向け、圭介は手を降ろした。
以下略 AAS



120:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:33:50.56 ID:roP5EhAm0
「違う!」
「……違ったら、いいんだけどな」

そこでフッ、と圭介が笑った。
彼の気の抜けたような顔を見て、ジュリアが息を呑む。
以下略 AAS



121:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:34:33.72 ID:roP5EhAm0
「アンリエッタ。ここで俺が、君のことを愛していると言ったら。君はその引き金を引けるかな?」

小馬鹿にしたような邪悪な言葉に、ジュリアは目を見開いて怒鳴った。

「私を……私を弄んでたばかるつもり?」
以下略 AAS



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