【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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22:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:25:50.53 ID:u1xI7N2CO
 事態が動いたのは翌週の水曜日のことであった。

 その日も晴達は授業開始ギリギリに来て兎角達と会話することなく過ごしていた。
 今日も変化なしかと兎角らも受け入れていたが、間もなく今日の授業が終わろうかという頃兎角のタブレットに一通のメールが届く。
 一目見て兎角は叫びたくなるくらいに衝撃を受けた。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:26:48.48 ID:u1xI7N2CO
 兎角はゆっくりと自室に戻ることにした。
 理由は特にない。何となくそうしようと思っただけだ。
 メールの「待ってて」という文面から晴が来るのはしばらくしてからだろうから問題はないだろう。

 兎角がのんびりと教室内を見渡すと千足が慌てて出ていく姿が見えた。もしかしたら千足にも同じようなメールが来たのかもしれない。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:29:20.20 ID:u1xI7N2CO
 それから大分時間が経った。空はもう赤く染まっている。

 何気無しに外を見ていた兎角であったがふと廊下に気配を感じて意識を高めた。
 扉の前に誰かがいる。しかし兎角は振り返らず窓の外を眺め続け、時が来るのを待った。
 二分ほど経って控えめに二度ノックがされ、そしてドアノブの回る音が聞こえた。兎角はまだ振り返らない。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:31:41.25 ID:u1xI7N2CO
 二人が腰かけてから少しばかりは沈黙が続いた。
 きっかけが掴めないのか踏ん切りがつかないのか、あるいはその両方か。
 しかしこのままではらちがあかない。だからこそ兎角の方が先に口を開いた。

「晴……」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:32:40.34 ID:u1xI7N2CO
「まずは、そうだな……色々と、その、満足できてなかったんだ……」

 兎角は時系列順に丁寧に話すことにした。
 晴とのセックスで満足できていなかったこと。
 それを言い出せなかったこと。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:36:06.54 ID:u1xI7N2CO
 沈黙はどれほど続いただろうか。
 十分か二十分か。しかしもしかしたらまだ一、二分かもしれない。兎角にとってはそれほどまでに長く感じる時間だった。

 やがて晴がぽつりとつぶやいた。

以下略 AAS



28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:37:28.33 ID:u1xI7N2CO
 晴が1号室から出ると兎角は急に全身の疲れを感じた。
 どうやら心身は思っていたよりもはるかに限界だったらしい。
 兎角は頼りない足取りでベッドへと向かいそのまま倒れる。ぎしりとスプリングが軋み、それに連動するかのように眠気が下りてきた。

 兎角はぼんやりとした頭で今日のことを考える。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:39:28.58 ID:u1xI7N2CO
 木曜の朝、晴はここ数日通り授業開始ギリギリに教室に入ってきた。
 ただいつもと異なり授業が始まるとすぐに兎角にメールを送ってきた。文面は一言、今日も部屋に行きます。兎角も一言だけ、「わかった」とだけ返した。休み時間、晴は教室に残っていたが兎角は無理には話しかけなかった。
 そして放課後。兎角は昨日と同じくゆっくりと1号室に戻った。
 今日は兎角が帰ってから五分としない内に扉がノックされた。

以下略 AAS



30:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:41:32.24 ID:u1xI7N2CO
 土曜日、つまりは本日の朝。兎角はいつもより遅い時刻に目覚めた。
 遅いと言ってもまだ七時にもなっていないのだがそれでも普段の兎角からしてみれば遅い起床であった。
 兎角は洗面所の鏡で自分の顔を見る。体調は悪くはなさそうで、むしろここ数週と比べれば大分生気があった。晴との関係の修復の目処が立ったことでストレスが軽減されたのかもしれない。自分の体の単純さに思わず苦笑する。だが確かに自分でわかるくらいに心も体も軽かった。

『晴の言うことは何でも聞いてください』
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 23:30:49.18 ID:u1xI7N2CO
 スクリーンでは主人公のスパイが夜のビルに侵入しているところであった。そんなシーンのためかBGMは無音で緊張感を高める演出をしている。
 それを意識してか、晴の左手はゆっくりと静かに兎角の性器をクロッチの上から撫でていた。

 晴にピンクローターを渡されたとき、兎角の思考は停止したが代わりに本能が今日のデートがどのようなものになるのかを理解させた。
 つまりはこういう一日になるのだ、と兎角は甘い快楽の中思った。
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 23:32:34.68 ID:u1xI7N2CO
 どれだけ広げろという指示はなかったが兎角は自主的に広げられるだけ股を開いた。
 スカートがたくしあげられ、これも晴指定のブラと同じ白いショーツがあらわになる。晴は満足そうに微笑んでから改めて兎角の秘部に手を伸ばした。

 ショーツは細かいレースやフリルのついた清楚なものであったが、今のそれは何時間分の愛液をひたすらに吸って濡れきった淫猥な下着にすぎなかった。
 晴はそこに入っていたローターを取り出す。ローターはまるで水飴にでも浸けていたかのようにぬるぬるに濡れ光っていた。
以下略 AAS



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