116:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:21:11.12 ID:6TdKgm8c0
「手、握っててほしい」
「こうですか?」
117:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:21:48.20 ID:6TdKgm8c0
「うつしてください」
「は」
118:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:22:23.94 ID:6TdKgm8c0
「さぁ、はやく……」
僕があとほんのわずか頭を上げてしまえば彼女と重なる距離。そんな近くに最愛の人の唇がある。
119:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:22:56.63 ID:6TdKgm8c0
「でも、まだ何かさせてくださいっ」
握られる手の力が強まる。
120:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:23:52.09 ID:6TdKgm8c0
…………
かなり口調の強い女上司に毎日仕事を駄目出しされる日々の中で、僕は病んでいた。
121:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:24:38.02 ID:6TdKgm8c0
信じて賽銭を投げ込むと、背広姿のまま座り込み視界を強く閉じて拝んだ。『僕を救ってください』と。他の人がその場にいたらその姿は実に滑稽に見えたかもしれない。
するとかみさまが、そこに姿を現した。
頭に違和感を感じて目を開けると小さな女の子が僕の頭を撫でている。優しい手つきだった。
122:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:25:51.55 ID:6TdKgm8c0
………………
「ありがとな。その気持ちだけで嬉しいって。手握っててくれたら、もう、寝るから……」
「あ、それでは膝枕なんてどうですか?」
123:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:26:33.95 ID:6TdKgm8c0
「う、うーん……ずっと見られてると思うと、ちょっと恥ずかしいですね」
まこもは垂れた耳で照れ隠しに笑った。
124:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:27:14.60 ID:6TdKgm8c0
「では子守唄を唄ってさしあげましょう。きっと眠れますよ」
「子守唄なら子供に唄ってくれ」
125:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:28:06.56 ID:6TdKgm8c0
「……あなたはどうなんですか?」
「何が?」
126:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:28:48.05 ID:6TdKgm8c0
また内側が熱をもってきた。もしかしたら風邪が盛り返してきたせいかもしれない。むしろ、そうであって欲しいとさえ願う。
短く息が切れていく。
「まこも……やば……ぃ……って……」
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