【艦これ】大井「今晩寝かせるつもりはないわ」
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6: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:16:26.03 ID:0J++fsfw0

「手伝おっか?」

「……その時が、来たら。まずは自分でやるわ」

以下略 AAS



7: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:16:55.69 ID:0J++fsfw0

「え、あ、すみません。響いてましたか」

 違う。そんなことを言っているのではないのだ。

以下略 AAS



8: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:17:31.29 ID:0J++fsfw0

「すまんな」

「本当ですよ、全く」

以下略 AAS



9: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:18:03.07 ID:0J++fsfw0

 この男は事務処理こそからっきし。ただ、その分決断力と判断力に優れ、なにより本部の狸たちとさえやりあえる平衡感覚を持っている。海軍と言えど一枚岩ではない。艦娘を良しとしない派閥も確かに存在するのだ。
 霞は知っているのだろうか? 提督は中央で行われた会議に出席していて、こちらへ戻ってきたのは昨晩の遅く――あるいは、今朝の早く――であるということを。

 いや、それも含めて、秘書艦である私の力不足なのかもしれなかった。
以下略 AAS



10: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:18:40.31 ID:0J++fsfw0

 鞄を受け取ろうとしたが、自分で持つと断られた。そこまで困憊していない、というアピールに違いなかった。
 言葉を変えればただのやせ我慢。強がりだ。

「……はは」
以下略 AAS



11: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:20:11.82 ID:0J++fsfw0

「そうだな、お前になら見られても平気か」

「はぁ? 急にどうしました?」

以下略 AAS



12: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:20:37.90 ID:0J++fsfw0

「まだ言う気? ちょっとセンチメンタルが過ぎるわね」

「あぁ、すまんなぁ。確かにそうかもしれん。感傷に浸りすぎる……よくないな、これは」

以下略 AAS



13: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:21:18.23 ID:0J++fsfw0

 何事にも得手不得手というものは存在する。私は自らの欠点として、とにかくコミュニケーションの表象が鋭利だった。もしくは、硬質的で、冷えている。この身に宿した艦船の温度。
 それをよくないとは知りつつも、思いながらも――あぁ、やっぱり、そうなのだ。私は甘えていた。私のことをわかってくれる。わかってくれているから。そう思って、怠慢を働いた。

 それが単なる私の傲慢さならばどれだけよかっただろう!
以下略 AAS



14: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:21:49.27 ID:0J++fsfw0

 私だけを見てという願いはあまりにも自分勝手すぎた。けれども当然の願望のようにも思えた。

 だから私は指輪を受け取らなかった。

以下略 AAS



15: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:22:26.65 ID:0J++fsfw0

「……ねぇ」

「なんだ」

以下略 AAS



16: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:24:00.68 ID:0J++fsfw0
――――――――――――――
おしまい。

リハビリ。
罵倒勢がなぜ罵倒するのかと考えていたら大井の話になりました。
以下略 AAS



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