3:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 22:31:38.80 ID:kJHF/NYq0
ハルヒ「ねぇキョン、これ見てよ」
パイプ椅子の上で力無くふやけていた俺に、ハルヒが声をかける。
しかし、見よ、このホセ・メンドーサに敗れた矢吹丈と寸分違わぬポーズを。
俺はもう動きたくないんだ。
4:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 22:32:51.62 ID:kJHF/NYq0
キョン「パルクール?」
ハルヒ「そ、みんなでこれやるわよ」
すみません、長門大先生。一先ず不思議な力で俺たち全員のライフを99機にして頂いてもよろしいでしょうか?
5:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 22:38:36.76 ID:kJHF/NYq0
スポーツ?
この、どう見ても尋常ならざる身体能力を要するであろう超人技が?
……まぁ、アイロン掛けやウイイレがスポーツとして認められる時代だからな。
俺にはもうスポーツの定義がよくわからんが、エラい人がそう決めたんなら、まぁそうなんだろう。
そういう事にしておく。
6:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 22:40:00.23 ID:kJHF/NYq0
古泉「僕も小学生の頃は散々やりましたよ、こういうこと」
いつの間にか俺とハルヒの背後に回っていた古泉が、肩越しに画面を覗きながら言う。
こいつは素性が素性なだけに、こんな事もある程度出来そうな気がする。
7:名無しNIPPER[saga]
2018/10/23(火) 22:42:27.55 ID:kJHF/NYq0
キョン「百歩譲って、これをやってみるとしてだな。素人の俺たちが何の手解きを受けることも無しに、こんな芸当をこなせるとは思えんのだが」
ハルヒ「キョン、あんたYouTubeって知ってる?世界中の色んな動画が観れる画期的なサイトなんだけど」
ハルヒはまたタブを切り替え、YouTube上での「パルクール 始め方」の検索結果をスクロールしていく。
8:名無しNIPPER[saga]
2018/10/24(水) 23:46:07.57 ID:sTNRC3X20
古泉「まずは初心者向けハウツー動画を一通り漁って、簡単に出来そうなものから試していくという寸法ですね。しかし、一体何から始めれば良いんでしょう」
ハルヒ「最初はやっぱり着地とか受け身とかから始めるんじゃない?大体こういうのって、安全面を確保するとこから始まる気がするわ」
スキーで実際に滑り始める前に、まず雪の上で安全に転ける練習をするのと同じ要領だろう。
9:名無しNIPPER[saga]
2018/10/24(水) 23:48:15.55 ID:sTNRC3X20
ハルヒ「とりあえず一通り目を通してから、近くの公園に行って実際に試してみるわよ。現地ではキョンの携帯で動画見ながらになると思うから、充電は温存しときなさいよ」
言い出しっぺのお前の携帯で見るのが筋というものではないか。
というか、今からやるのか!?
10:名無しNIPPER[saga]
2018/10/24(水) 23:50:08.88 ID:sTNRC3X20
ハルヒ「それじゃあ、今から近くの公園に行って実際にパルクールをやってみることにします。反対意見のある人は、練習が終わってから聞くわね」
暴君という言葉がこれほど似合う女子高生も、そういないだろうな。
PCの画面に釘付けのハルヒを尻目に、部屋の隅で古泉と額を寄せ合って小声で話す。
11:名無しNIPPER[saga]
2018/10/24(水) 23:53:58.52 ID:sTNRC3X20
暑ッッ!!!
別段冷房も効いていない校舎だったが、いざ真夏の直射日光の下に体を晒すと、途端に文芸部室が恋しく感じられ、ハルヒの決定に対してもっと強情に異議を唱えなかった自分の選択を呪いたくなる。
ハルヒ「ほら、さっさと行くわよ」
12:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 09:54:07.46 ID:wK7UI14D0
一行が到着したのは、学校からほど近く、何の変哲もない児童公園。
さすがにこの暑さの為か、ハルヒの目算通り子どもの影は見当たらなかった。
これなら、高校生が公園ではしゃぎ回っていてもそこまで問題にはならないだろう。
遊具らしい遊具は滑り台、砂場、ブランコ、鉄棒といったごく普通のものしかないが、果たしてこんな所で練習が出来るのか?
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