63: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:29:39.39 ID:sux/FHgRO
合流した武部さんと五十鈴さんは私と一緒に帰途についた。2人は両隣から不安げに私の顔を覗き込む
「みぽりん、本当によかったの?」
「はい。皆さんとなら前とは違った戦車道が楽しめそうですから」
64: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:30:52.37 ID:sux/FHgRO
歩くことしばらく、背後に何者かの存在を感じた。振り返ると電柱の影に誰かいるようだ。気にせず進もうとするとその者が次の電柱目指して走る音がする
何者だ?まさかもうそういうのが来ているのか?だとしたらなぜまだ向こうにいた時にやらなかったのか。そっちの方が都合が良かろうに、と不思議に思ったが、まずはその正体を確認せざるを得ないだろう
65: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:33:33.66 ID:sux/FHgRO
「さ、流石伝説のSS12部隊のエース。索敵能力半端ないです!ご無事で何よりです!」
この者は違うな、と半ば確信していると、その女子がいきなり口を開く。そのまままくし立てられるように続ける
66: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:36:37.74 ID:sux/FHgRO
「あの、秋山……さん?」
まずこの女の話を区切った。取り敢えず話を統合する時間をくれ。そして死にかけろ
67: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:40:44.40 ID:sux/FHgRO
少し歩くと、何者かが背後から私の腰に抱きついた。先ほどの女である
「も、申し訳ありません西住殿!私が生意気でした!仲間なんてとんでもない。家来です家来!西住殿の家来にしてください!忠犬優花里とお呼びください!」
68: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:42:38.53 ID:sux/FHgRO
「あ、いえ、私も顔見知りするのでそれはいいんですが、あなたが『ゆかりん』さん?」
「な、何故それを?」
69: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:48:40.34 ID:sux/FHgRO
「あの時味方を思って川に落ちた仲間を助けに行くあの勇姿!
あれが中学、高校と戦車のせいでクラスから仲間はずれや嫌がらせされ、友人の出来なかっただけでなく、親も趣味を理解してくれなかった挙句にオフ会に手を出し、そこで同志と思っていた人にレイプされた私に、真の戦車道、戦車に乗る者のあるべき姿を見せてくれたんです!」
彼女の目は素直に人を尊敬する目だ。戦車のみを通じてではなく1人の人として西住みほを憧れの対象としている
それは戦車道の家元の子として美辞麗句を多用する大人を見続けてきた人には一目で分かった。でもそのことはその人を苦しめることでもあった
70: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 21:51:50.31 ID:sux/FHgRO
膝を地面につけながら、胸の前で拳を作って熱く語る。
その目は、決してお世辞ではない
「……まさか私に憧れている人が、そしてあのことを褒める人がいるなんて思いもしなかったです。でも今までのことが少し報われた気もします。ありがとう、秋山さん」
71: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 22:59:44.87 ID:sux/FHgRO
次の日の朝、珍しく私にもは寝坊した。というのも昨日言われたことを実行出来るかどうか考えていてよく眠れなかったからだ。
それが出来たのも前みたいに寝坊した際に殴られることがない安心感ゆえなのだが
72: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:32:28.36 ID:sux/FHgRO
「辛い……いっそ、このまま全てを投げ捨ててしまいたい。ああ……それが出来たら、どんなにいいか」
「なんの話ですか?」
73: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/07(日) 23:37:48.56 ID:sux/FHgRO
校門の前では遅刻取り締まりのために風紀委員の人がいた
「遅いわよ。後もう少しで遅刻よ」
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