98: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:12:15.99 ID:yqAYEvoU0
「おぉー!」
どよめきの中で皆はこの作戦の成功を思い浮かべ、楽観的になっていた。ただ1人を除いて。
私は顎に手をかけ、頭で駒を動かしていた。悪くはない。彼女が今年から始めたばかりなのを考慮すれば、戦術の基本は抑えている。
99: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:13:25.77 ID:yqAYEvoU0
「どうしたの西住ちゃん。なんかあったら言ってよ」
それを見て会長さんが身を乗り出して聞いてきた
100: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:15:10.58 ID:yqAYEvoU0
「それと、」
その中でナカジマさんが手を挙げた
101: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:16:41.72 ID:yqAYEvoU0
週末、大洗の港に接岸した学園艦から9輌の戦車を載せた輸送艦が出航した。
大洗女子学園は今では数少ない学園艦のひとつだ。だが事情により大洗の港には接岸出来ない。向こうもまた輸送艦に戦車を載せて学園都市から大洗港に乗り付けている
102: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:19:35.46 ID:yqAYEvoU0
試合開始場所には大洗の戦車9輌、聖グロリアーナの戦車はチャーチル歩兵戦車1輌、マチルダII歩兵戦車4輌、クルセイダー巡航戦車4輌、そして華美な服装をした者たちがその背後で一列に並んで曲を演奏している
♪平和日本の始め 命を受け
103: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:20:45.04 ID:yqAYEvoU0
チャーチル歩兵戦車のキューポラから紅い服に身を包んだ少女が現れた。身軽に戦車から降りると一歩前に進み出る。こちらは河嶋さんがこれを迎える
「この度は急な申し出に関わらず受け入れてくださったこと、誠に感謝する。ダージリン殿」
104: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:29:35.80 ID:yqAYEvoU0
審判の笛の合図とともに両校の戦車が発進する
「今回の作戦を確認する。今回はあんこうチームが囮となり、我々が待機する523地点まで誘き寄せる。
105: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:30:40.17 ID:yqAYEvoU0
「距離1040メートル」
「へっ?」
106: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:34:32.86 ID:yqAYEvoU0
「こちらあんこう。敵発見、これから引きつけます」
河嶋さんが答えたことを沙織さんがハンドサインで示す。私は一つ咳払いをしてから、キューポラの中に身を投じた
107: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:36:49.36 ID:yqAYEvoU0
ダージリンは着弾後、装填手オレンジペコの淹れた紅茶を飲み切った
「あそこからですか。
アッサムさん、あなたの言っていた羊達は少しは走り回るようですわよ」
108: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/07/14(日) 21:39:48.50 ID:yqAYEvoU0
5対1の競争は熾烈になっていた。次々火を噴く砲塔。それらを私の指示のもと麻子さんは見事に車輌を左右に揺らし、回避していた。
この技術は黒森峰の親衛隊に居ても遜色ないレベルだ。おまけに操縦方法をマニュアル読んだら覚えていた、と聞いた時は私でも唖然とした
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