高垣楓「君の名は!」P「はい?」
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22: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:17:08.30 ID:hD9nuK1M0
ハイボール水割りセットとビーフジャーキーを車窓の縁に用意しながら言う楓さんに、プロデューサーは思い当たって目を逸らしてしまう。
……僕、プロデューサーは前に一度、連日の過労が祟って倒れてしまった経験がある。
幸い、点滴を打って丸二日病院のベッドでゆっくりしたらすぐに快復したのだが、あのときは相当に心配をかけてしまった。

「プロデューサー、一番最後に全休を取ったのはいつですか?」
以下略 AAS



23: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:18:28.53 ID:hD9nuK1M0

『――――ばかっ』

『なんで自分の事をそんなに粗末にしちゃうんです、どうして自分を大切にしてくれないんですか』

以下略 AAS



24: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:21:00.58 ID:hD9nuK1M0

◆◆◆◆


――――はあ、お勤め料の他に、不貞の輩を斬るか召し捕れば一両、士道不覚悟の者を介錯せば三両。死番を務めれば五両で、大物捕りなら十両でござんすか。
以下略 AAS



25: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:24:43.65 ID:hD9nuK1M0

「派手な捕り物だったようだな、お疲れさん」

瓶かめに顔を突っ込んでガブガブと行水していると、ふと背後から声を掛けられ振り返った。

以下略 AAS



26: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:28:43.66 ID:hD9nuK1M0
男は、困ったように、というか、ごまかすように目を逸らし、頬を掻いた。
このへつらうような愛想笑みが、いかにも百姓らしいと感じる。
この時代において、少なくとも武士道を鉄血の掟とする隊内においては、それは決して好ましい印象では無かった。
川島は無性に苛立ち、水の滴る胸元の、濡れた襟をむんずと鷲掴みにした。

以下略 AAS



27: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:34:03.48 ID:hD9nuK1M0
「……貴様はっ、大馬鹿ものだっ! 皆が皆をして逃がそうとしているのに、なんでその理不尽を押し通そうとする。貴様はさっさと商家の若旦那になるか、さもなくば紀州に帰って百姓に戻れ。
 ただ一人の揚屋の女の為に知れ切った死に船に乗るつもりか。馬鹿か、貴様はっ。」

神戸や横浜など、外国人の居住する治外法権区を攻撃すれば国際条約違反として諸外国の干渉を招く。幕府も新政府も、それは避けねばならなかった。
ゆえに、そこならば、戦禍も追っ手も届くまい。
以下略 AAS



28: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:36:12.71 ID:hD9nuK1M0

「――――あ、せんせぇだ!! せんせぇーーーー!!!!」

場にカンと日差しが射すような、底明るい声だった。

以下略 AAS



29: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:39:05.82 ID:hD9nuK1M0
「おい、ワシも剣を取って戦うぞ。薩長なんぞ一捻りじゃけぇ、二度と京に火つけなどさせん」
「ほんとにお前らはのう、せっかくの別嬪じゃというのになんと猛々しい……」
「……せんせい」
「ん? どうした、雪美」

以下略 AAS



30: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:40:15.49 ID:hD9nuK1M0
「あーせんせぇ! かおるも抱っこしてよー!」
「仁奈も! 仁奈には肩車してくだせー!」
「おう、順番じゃ、順番」
「……おのれはしてもらわんでええんか、晴」
「んなっ!? も、もうそんなトシじゃねーよ! なぁ、いーから剣術やろうぜー、オレ荒木又右衛門やるから、せんせー河合甚左衛門ね」
以下略 AAS



31: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:41:33.07 ID:hD9nuK1M0


◇◇◇◇

「ふふっ、また私の勝ちですね〜」
以下略 AAS



32: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:44:22.50 ID:hD9nuK1M0


「……さて。プロデューサーには、どんなことを教えて頂きましょう?」
「う゛っ」

以下略 AAS



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