新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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938: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:28:34.00 ID:TPJ777ywO

中野「うお!」


下を覗き込んだ中野が叫んだ。後をついてきていたアナスタシアもおそるおそる顔を出す。それまで意識の外にあった地上や周囲のビルの窓から洩れる明かりが色とりどりに輝いているのが眼に入ってきた。地上に埋め込まれた光を見ていると、風のせいではない悪寒が背筋を走り抜けた。
以下略 AAS



939: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:29:26.78 ID:TPJ777ywO

中野「あっ」

アナスタシア「アッ」

以下略 AAS



940: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:30:23.95 ID:TPJ777ywO

永井「清掃用のリフトなんか無い」


永井は平沢の顔から上着へと視線を下げた。おもむろなゆっくりとした視線の移動は平沢にそのことを告げるためのようだった。永井は上着のある部分を見つめながら、こんどは静かな声で言った。
以下略 AAS



941: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:31:52.24 ID:TPJ777ywO


平沢「持っていけ。おれにはもう必要ない」


以下略 AAS



942: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:32:52.55 ID:TPJ777ywO

永井「やだね」


永井は弾薬ポーチから麻酔銃を引き抜いた。
以下略 AAS



943: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:33:47.05 ID:TPJ777ywO


佐藤「あ!」


以下略 AAS



944: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:36:59.20 ID:TPJ777ywO

永井「クソッ、クソッ……」


永井はビルの窓の出っ張りにたった三本の指を引っ掛けて奇跡的にしがみついていた。指に力を込めると爪が出っ張りの部分を引っ掻き、食い込で痛んだ。永井の筋力で片腕で自身の体重を持ち上げることはかなわず、爪が剥がされるときのような痛みの数歩手前の予感を指先から感じながら、一分もしないうちに落下するであろうこの状況を呪うことしかできないでいた。
以下略 AAS



945: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:39:06.68 ID:TPJ777ywO


BM(永井) 『……先……行ってて』


以下略 AAS



946: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:40:24.10 ID:TPJ777ywO


佐藤「最終ウェーブでまた会おう、永井君」


以下略 AAS



947: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:42:36.03 ID:TPJ777ywO

潰れる音と砕ける音が混ぜ合わさった人間が本能的に忌避する不快な落下音が背後から響き、落下物の周囲にいる記者やカメラマンたちの背筋に蜘蛛が駆け抜けていくような寒気が走った。

落下音は周囲の人間の心象に赤い血が広がる様子を喚起させ、事実近くにいた人間の靴やズボンの裾には飛び散った血が付着しており、そこからカメラや視線を上げると大きな血だまりの中に落下の衝撃によって、砕けて折れて潰れて捻れた人体があった。

以下略 AAS



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